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Heart on Fire ハートに火を着けて♡  作者: 三久
ウッタ・プラデシュ編
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第88話 新市街の誕生と雇用対策



毎日都市の形が変わる。


オレの住んでいる地区は、

朝早くから、野菜や家畜を連れてくる人たちで、メインストリートが騒がしい。


「なんか、大きな街になってきたな。」

オレはメルに言った。

「ホント。少し前まで、何も無かったのにねぇ。」

メルが感心したように言う。



急速に拡大するのは、良いことばかりじゃない。

『スプロール化』が始まった市街は、急いでインフラの整備を始める必要が出てきた。


道路を決めて、側溝を作り、生活排水と道路排水の問題を解決する。

井戸を掘って、共同の水場を作る。


建物が密集してくると、火災が怖い。

急いで町内会を作って自治消防の組織を作り、対策する。

裸火で料理されるとかなわないので、鋳鉄製調理用ストーブ、七輪の生産も始める。


大きな工場が建っているので、早急に消防署を作り、消火設備を作る必要がある。

こんな感じで、次々と問題が浮上して来る。


もはやオレだけで対策するには、限界にきている。




「ラーヴァ、エレオノーラ、頼みがある。」

「なに?」

「役場を設置したい。」

「・・何それ?」

オレは2人に、機能と役割を説明する。


本来なら国の役目であるが、まだそこまで進んじゃいない。

自主防衛が基本の国だ。

オレが設置する必要があった。


「やり方は指示するから、『赤い牙』の組織で運営してくれないか?」

「誰が給金払うんだ?」

「オレw」


資金を集中して事業拡張したいのは山々であるが、

ここをなおざりにしていくと、後で後悔するのは、目に見えていた。



結局、2人に協力してもらい、首領にも掛け合ってもらって、

アンタルヤ支部の全員を、そのままカーンプルに引き抜いた。

総勢60名。

役場の誕生である。


この役場の良いところは、『オレが王様』であることで、

オレが決めれば何でも通る。

エレオノーラとラーヴァを中核に据え、オレがサポート。

住民自治を行うことにする。


とにかく人数が必要な仕事ばかりだったが、

ウッタ・プラデシュは、人件費が材料費よりも安い国である。

思ったより費用はかからず、整備することができた。




「なあ、ケン。ぼちぼち街に名前を付けないか?」

いつもの定例会議の時、エレオノーラが言ってきた。


「確かに、もうカーンプル旧市街とは、全然違うもんなぁ。」

「ケンが、考えてくれよ。」


外に出て建物の正面を見ると、『役場』と書いてある。

これだと、旧市街の役場も兼ねてるような感じだな。


じーっと見ていて、

「『ニューカーンプル』でいいかな。」



「ただいま。」

「早いな。」

「『ニューカーンプル』にしよう。」

「・・・。 安直だな!」

エレオノーラに、笑いながら言われてしまった。


『ニューカーンプル市』の誕生である。



行政の長は『オレ』。

以下、エレオノーラ、ラーヴァ、『赤い牙』の面々が並ぶ。



人口調査をやったら、今の時点で3000人の人が暮らしていた。

おおよそ1年で、200人から一挙だ。

人口流入は、まだ続いている。




「やーっぱり出来てきたな、スラム街。」

オレは通りから道向こうを見ていた。


『ニューカーンプルに行けば、喰っていける。』

そういう話が 、あちこちに広がっているという。


引っ越せば、住む所が必要だ。

用意されてなければ、作ればいい。

みんなが一斉にそれをすると、スラムの誕生である。



ここまでならスラムは、ただの雑多な計画されていない住居群として、

公衆衛生以外では、あまり問題にされない。


職を持たない人間が一定数以上滞留しだすと、犯罪組織が発生して、

『犯罪の温床』になる。

そうなると、スラムをなくしても組織は残るので、別の犯罪が発生する。


『百科事典』を調べると、

こうならないためには、『雇用が常にある』というのが、重要らしい。


正規の雇用があれば、しばらく我慢していれば、スラムを抜け出せる。

正規の仕事に就けなかったとしても、何等かの仕事にありつければ生活できる。

犯罪組織の発生が抑えられる。


理想の状態は、ニューカーンプルに雇用がずっとあることであるが、

それはムリなので、『分散化』を計画する。

簡単に言えば、近郊都市に、余った人口を移動させるのである。




現在、『ケン技研』は、ここを含め、

ルディヤーナー・サハーランプル・アーグラ・ヴァラナーシーに支店・工場がある。

その各所に『職業紹介所』を作り、仕事のあっせんを始めた。

5都市で情報を共有し、人材の再配置を行う。

マドレーヌ他、テレパシーを使える獣人の活用がはじまる。


各都市の郊外に、新たに事業用地を開発して、事業の拡大も行う。

旧来の事業内容に加え、新たに、

『建設土木』『農業』『都市交通』『郵便事業』も始める。


5都市を公共機関ー馬車バスで結び、運輸・郵便で、物品・情報の流通を円滑にする。


河川の改修や道路の整備、上下水道の整備、

学校の設置などを実施して、生活を向上させる。


移転者用の賃貸住居を供給して、スラムの発生を抑える。


ゴミの分別仕分けを実施して、生ゴミ等の生活廃棄物は、肥料として利用。

生活公害が起きないように配慮すると同時に、農作物の生産量を上げる。




一遍に始めたので、当然、管理者が足りなくなる。

共同出資者の『赤い牙』『ダルマ教』から、

めぼしい人間をピックアップしてもらって、配置した。


両方とも当然難色を示したが、

『出資金、戻らなくなるぞ。』と脅しをかけて、引っ張り込んだ。

もう抜け出せないくらい、2組織からの出資金は、大きくなっていた。


フツフッフッ♪

『株式会社』にしたのは、そういうことなのだよ。



貨幣の流通が大きくなってきた。

そろそろ『銀行・金融』もスタートしないといけない。



オレの『 ウッタ・プラデシュ近代化計画』は、着々と、整いつつあった。





夏休みだぁー♪

昨日は勝手に盛り上がって、楽しみました。

投稿するので、早起きは、相変わらず。

コツコツいきます^^

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