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第27話 ゴブリンレイド(5)

取り合えず復旧しました。借り物のノートPCなので、使い勝手が・・・w

がんばりますっ☆




昨晩の騎士達の攻撃は、『視覚調整』で、バレバレだった。

メンバーに待ち合わせの話をしてあったオレは、

もしものバックアップをお願いしていたのが功を奏した。



砦滞在より1週間。後方に、大きなテント村が出現していた。


ここは、我々のテント。

若干の雨露をしのげる程度だが、砦の、その場でゴロ寝より、はるかにマシだった。


「さて、まず『本名』を教えてもらおうかな。」

「・・・」

「別に、君をそのまま放してもいいんだよ? オレは必要な情報は確保した。

キミは面が割れている。キミが殺される危険性は、充分あるけどね。」


あきらめた顔で、「スオマ」。

「了解。スオマね。」オレは彼女の首輪に触る。

『ツィン☆』という光が走る。

「これでお前さんは、少なくても我々に敵対できなくなった。

もし逆らうと、首のリングが。」

『ボーン☆』というジェスチャーをする。


「アンタら、何者なんだい?」


「その前に、ケン。 そろそろどんな状況なのか、教えて欲しい。」

と、マリベルが言った。


「おっと、それは失礼。」

オレは説明を始める。


「まずはスオマ。オレはケンター。ケンと呼んでくれ。『ポンセー』は、偽名。」


「彼女達は、パーティのメンバー。順にメルエル、マリベル、イヴリン。」


では、状況説明を始めよう。

「オレは、このゴブリンレイドを、何かクサいと思っていた。

ゴブリンキングが出現している。

開拓者ギルドと ベネト共和国 が衝突している。

討伐場所が、『忘却の谷』だ。

これより、ダンジョン内でビックイベントが発生していると考えた。」


「ビックイベントの『報酬』は何か?」

「スオマに調べてもらった結果が『破壊神の魂』。」

ここまではOK?


「ここで1つ疑問が出る。『破壊神』って何だ?」

『・・・』

「?」


『・・・!』

メルが、

「ケン、ひょっとして『破壊神』知らない!?」

「・・・知らない。」


みんな、『この人、何者!?』みたいな顔している。

「ケンって、一般常識に欠けてるよね。」とか、「こんなこと知らないのか。」とか、「バカなのか利口なのか、解りませんねぇ。」とか。


「あー。すいません。破壊神って何ですか?」


お互い譲り合ってから、メルエルが、

「あー。じゃ、説明するね。これは『神話の時代』と言われる、すごく昔の伝説。

『かって世界は、神々と人間が交流する理想郷だった。

そこに突然、破壊神が出現して、世界を破壊し始めた。

神々と人間は協力して戦ったが、破壊神の力があまりに強すぎて、

次々と、神も人間も倒れていった。

破滅するかと思われた時、『英雄達』が表れて、世界を救った。』という話。」

「ふ~ん。」


イヴリンが、

「ちなみに、この時、破壊神から流れ出た血と体液が、死んだ人間・動物と神に降り注いで、『モンスターと魔族』が生まれた。って言われています。」

「ふ~ん。」


『・・・』

「ホントに知らないみたい。」「ある意味、これはスゴい。」「異種族ですわね。」


あー、うるさいw

「で? その『魂』って、金になるのか?」


『・・・』


「ならないんじゃないの?」

「ある意味、価値ありすぎて、値段が付かない。」


「じゃ、くたびれ儲けか!?」


「いや、ダンジョンに入って持ってきて、売りつけるという手があると思う。」

今まで黙っていたスオマが、言った。

「大きさ解っているのか?」

「大体は。握りこぶしくらいと言っていた。」


「今のように牽制しあっている状況だと、盗んできて売る方法は、良い手だと思う。」


「うーん。そうすると、後は侵入経路か。」

オレがそう言うと、スオマが、

「ああ、それなら『ネズミ達』が、・・」

オレはとっさに、スオマの脚を蹴って、目で『喋るな』とくぎを刺す。

パウとポウの話は、まだ出す時期じゃない。


オレを見て判ったスオマは、

「・・・。後で調べてみる。」


「おっと、イヴリン。ぼちぼち看護の交代時間じゃないか?」

「あっ、そうですね。」

「みんな、昨晩はありがとう。おかげで助かった。

今晩はオレとマリーが夜勤。イヴとメルが今朝から夕方まで。

各人、テントを離れるときは、貴重品は各自保管を忘れるな。」


各人が日課に戻る。


「マリー、今からの予定は?」

「少し寝てから、色々雑用かな?」

「オレは今から昼過ぎまでスオマと出かけるから、よろしく。」

「了解。」



オレはテント村の雑踏の中、スオマと開拓者ギルドの臨時事務所に向かう。


「スオマは開拓者ギルドの登録って、してあるか?」

「やったことない。」

「OK。登録して砦に籠ろう。少なくとも、共和国からは狙いづらくなる。」

「・・・」


「あと、パウとポウをオマエにつける。知ってると思うが、役に立つぞ。

あ、2匹の話は、みんなにするなよ。まだ秘密にしてあるからな。」

「・・・」


「どうした? 読み書きできないなら、オレが代筆してやるぞ。」

「そうじゃない。」

「?」

「仲間なんて、何年ぶりだから、さ。」

「盗賊団に入っていたんだろ?」

「あんなとこ! 使いパシリと上の連中に、虐められて盗られるばかりでさ、

良い事1つもなかった。」


オレは、スオマの肩を叩きながら、

「人生、悪いことばかりじゃないさ。チャンス来たら、獲りにいこうぜ。」

ニヤッと笑って言った。


臨時事務所で、スオマの開拓者登録を済ませた。


「さて、完了だ。スオマ、これからよろしく。」

手を差し出した。


「いいのか?」

「?」

「ワタシは足手まといになるかもしれないぞ?」

「ハハハ。かもな。」

「いいのか?」


オレは答えた。

「オレも、少し前まで、全くのヒヨッコだった。今の仲間達と出会って、助けてもらって、今のようになれた。お前も、そうなればいい。」


モジモジしていたが、口を尖らしながら、スオマは手を差し出した。

「『スー』って呼んでくれ。」


笑いながら、オレは握手した。

「よろしく。『スー』。」





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