第24話 ゴブリンレイド(2)
夜半過ぎ、1日目の攻撃が終了した。
思ったより死人・けが人は少なく、レイドは、こちらに有利に移行している。
夜明けに観察すると、ゴブリンは、前日に比べて、かなり数を減らしていた。
しかしながら、ゴブリンの部隊は、編成を変え、生き残りが、粘り強く戦場に展開していた。
現在、我々は交代で休憩をとっている。
昨夜の戦場での噂が流れてきて、
「弓で、爆発攻撃していた部隊があった。」
「前衛で、死霊を召喚して、敵を全滅させた部隊がある。」
「救護所で、光の精霊が表れて、奇跡の加護をもたらした。」
とか、色々騒がれていた。
う~ん。思ったより派手だったみたいだ・・・
配給を食べて、砦の隅で、さて寝ようかなという頃、メルエルがやって来た。
メルは、いきなりオレに抱き着き、「あれ、すごいすごい!」と喜んでいる。
「気に入った?」
「それはもう。すっごく♪」
だだねぇ。とメルは指先をチッチッと動かしながら、
「目立ちすぎw 今日の攻撃でも、期待されちゃってるよ。」
ははは。それはすごい。
彼女は、「じゃ、ワタシ、今から少し寝るから♪」と言って、
もう一度オレに抱き着き、キスをした。
オレの目をジッと見ながら、「ケンも、がんばって♡」と言って、立ち去った。
う~ん、目が覚めちゃうじゃないか♪
じゃオレも寝ますかと座ろうとしたら、マリエルがやって来た。
マリーは、ツカツカとやってきて、オレにガバッ☆と抱き着き、
「ケン、ありがとう!」
「んん。 気に入った?」
「あれが、この剣の『眷属』なのか?」
「調べると、『闇属性』付いているもんだからね。」
「一緒に戦っていた連中が、ビビっていたよ。『悪魔の甲殻騎兵だ』って。」
ははは。それは怖い。
「じゃ、オレ、少し寝るから。」と言って、座ろうとしたら、
ガバッ☆と再び抱き着いて、バシッ!っと強烈なキスをした。
そしてオレの目をジッと見ながら、「ケンもがんばれ♡」と言って、立ち去った。
う~ん、さすがマリー。 豪快なキスだ☆
今度こそ寝るぞと思って座ろうとしたら、イヴリンが近づいて来た。
イヴリンはオレに近づいて、首に手をまわして、じっと見て、
「んふふふっ。ケン、感謝します♡」と、抱き着いてきた。
「気に入った?」
「気に入ったもなにも、あれだけ重傷者がいて、死人が出なかった。奇跡です。」
ふふふ。それは良かった。
イヴは、ジッとオレを見つめて、
「これはお礼♡」と言って、ディープなキスをしてくれた。
たっぷりした後、もう一度オレの目を見て、
「ケンも、がんばってください♡」と言って、去っていった。
イヴさん、情熱家♡
さて寝るかと思って座ると、横に槍持ったオッちゃんが座っていて、
「オメエ、もてるな。」と、ニヤニヤしていた。
パーティメンバーですよぉ。と答えたら、
「今のアイツら相手したら、体、もたなくなるから、気ィつけろ。」
と言われてしまったw
そういえば、パウとポウが帰ってこない。
何かあったんだろうか・・・
日中、遅くなって、パウとポウは帰って来た。
戦況が流動的なのと、中々見つからずに抜け出せなかったとのこと。
ポウは、「今は開拓者側が優勢。現在、東方に、新たなゴブリン部隊が集結中。
人数おおよそ2000匹。」
「ゴブリン側、引く気は無いな。」
「ないね。あくまで徹底抗戦のかまえ。」
「うーん、・・・」
パウは、
「ダンジョン入り口付近は、見てるとスゴいよぉ。
最初、開拓者側が入ろうとして、ゴブリン側と衝突。
そこにベネト共和国の騎士団が突っ込んできて、ゴブリン撤退。
開拓者と一緒に入るかと思ったら、そこで開拓者と衝突。
にらみ合いしてるところに、ゴブリンナイトが突入。」
『ビンゴ☆』
オレは確信した。
ビックイベントは、ダンジョン内にある。
「ご主人様は、解ってたの?」
「かすかな予感かな。共和国が参入してきた。ゴブリンが徹底抗戦。
開拓者も引く気が無い。で、侵攻場所が『忘却の谷』っていうのが、ね。」
問題は、そこに『何が』あるか、だ。
さて、どうやって調べたものか・・




