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第1話 それは突然訪れた
オレは健太郎。
28歳の、しがないサラリーマンだ。
今晩も残業が終わって、やれやれという気持ちで帰宅中。
駅から愛用の古自転車で、神社横の坂道を登っていた。
空は今にも雨が降ってきそうな感じである。
「こいつは急がなきゃ。」ベダルを踏む足に、力を入れる。
坂道を登っている途中で、背中にに妙な暑さを感じる。
同時にオレンジ色がどんどん強くなってくる。
「なんだぁ~!?」
後ろを見る間も無く、俺はオレンジ色の閃光とものすごい轟音に包まれた!
目の前が真っ暗になったオレは、何が何だか解らないまま、
暗闇を落ちていった。
・・・。
同日。事件発生より4時間後。
『・・・次のニュースです。本日午後〇〇時、〇〇区において原因不明の爆発発生。たまたま居合わせた〇〇健太郎さん28歳が巻き込まれた模様。〇〇区警察では、現在、原因究明と健太郎さんの安否を確認中の模様です・・・。』