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第12話 辺境都市α-36に到着



α-36の市街地に入ってみると、ここも結構な揺れがあったらしく、道路はボコボコ、建物も何軒か崩れていた。


開拓者ギルドで宿の斡旋をしてもらおうと訪れたが、どこも満員ということで、

探し回って、2人で、とある家の納屋に泊めてもらうことになった。


オレは自分の荷物を降ろして、周りのワラ束で寝床を作り始める。

「メル、お疲れさん。」

メルも寝床を作りながら、ニコッと笑って

「ケンこそ、お疲れ様。」


「よく生き残れたよね。」

「ああ。オレ達のレベルで避難民誘導して、生存者23名っていうのが奇跡らしい。」


「βに残った人達、無事かな?」

「あの状況じゃ、どこも安全な場所なんてない。

堅牢な建物や洞窟の中に籠れば、あるいは・・・かな。」

楽観はしてなかったが、心配しているメルの手前、少し答えをはぐらかす。


「それよりメル、これから大変だぞ。ここら辺一帯が地震で被害受けてるから、

原料確保とか復旧作業とかって、いっぺんにクエストが発生するぞ。

物資不足で、物の価格も上がるだろう。

宿も、しばらくは納屋住まいだろうし、食料の確保ができるかどうか。」

「荷物の盗難も、気をつけなきゃ。」

「そうだな。」


ワラを寝床の形に整えて、家主さんに借りたシーツを上にかぶせれば、

簡易ベットの出来上がりだ。


「まぁ荷物は、ここの家主さんに預けるとして、まずは食料の確保かな?」


メルは自分で整えたベットに寝転んで、頬杖ついて、

「やっぱり一緒に仕事する?」


オレは少し考えて、

「明日掲示板見てからだね。ペア組んでできる仕事は、ぜひお願いしたい。」

メルは、

「そうだよね。まずは明日、掲示板見てみないと。」

同じく寝転んだオレは、

「空いた部屋も探したい。すぐには無理だろうけど。」

「そうだよねぇ。」


疲労のせいか、急に眠気が襲ってきた。

「色々考えるのは、明日からだ。まずは寝るとしよう。」

生あくびが連発して出た。

「賛成。」

クスクス笑いながらメルが答える。


「おやすみ。」

「おやすみなさい。」

まずは生き残れたことを喜ぶとしよう。




事後報告をしようと思う。


伝書コウモリは届いていた。

ただし、我々の到着が遅れたといって救助隊が出たかと言えば、

微妙な状況だったそうだ。


救助飛行船はα-36より地震発生4日後に出発。

β-124には、ウォーム、モンスターが多数侵入していたので、

上空より、呼びかけ・観察して、生存者のいないことを確認。


生存者は、我々23名と、他の脱出したチームが3つ。計98名だった。



その後、1~2年の間、β-124は何度か再建しようと試みられたが、

ウォームやモンスターの侵入が著しく、中々進まなかった。


結局、数年経って、β-124は遺棄された。




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