プロローグ あと少しで・・・
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「ホーッ! この攻撃を避けるか!」
何ほざいてるんだか。
「お前の考えている通りには、物事は進まない。」
「・・・。」
黙ってオレは、転移魔法の準備を進めていた。
「発動まで後20sです♡」
女の甘い声が頭の中に響く。
「フッ、時間稼ぎはここまでだ。」
「・・。」
「喰らえ!」
その瞬間、ものすごい圧力を全身で感じる。
オレは高速呪文で自分の分身を展開した。
全部で20体分展開した分身の、19体目まで粉砕される。
「チッ。分身でシールドしたか。」
「・・・。」
オレは、全身に異空間シールドを張り巡らす。
「発動まで後10sです♡」
よしよし。
追手は、ずいぶん大勢集まってきたようだ。
捜査網が縮まっていくのが、ひしひしと感じられる。
「お前はやりすぎた。議会より『抹殺』との命令を受けている。
今までの恨みを含めて、お前を葬ってやろう。」
「ただ魔法の才能があるだけで、人間としてはクズの一言。
お前のような人間がいなくなれば、この世も住みやすくなる。」
こいつら余裕出して、喋りすぎ。
オレを殺すなら、黙って速攻で殺すことだ。
「発動まで、あと5sです♡」
誰もオレが並列で、魔法を展開してるなんて、思ってもいない。
「こちらの準備も整った。そろそろ終わりとしよう。」
「発現せよ!『暗黒の滅殺!!』」
「発動です♡」
ジャストタイーム!!
敵が発動した攻撃魔法『暗黒の滅殺』発動中に、オレの移転魔法が発動した。
タイミングバッチリ☆
異次元シールドが崩壊する僅かな間に、オレは移転した。
これで、相手はオレが死んだと思うだろう。
「バーカ。オレより頭の悪い奴らに、オレがやられるか!」
そう嘲笑ったオレは、勝利を確信した。
ただ、そうは問屋が卸さなかったんだが・・・・




