表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/15

序章

 魔法の仕組み。

魔法空間ともいえる異次元に穴をあけ、その穴に自らの魔法力を注ぎ込み、その穴から望む魔法力を噴出させます。その魔法力を意思に元瑞手コントロールします。コントロールがむつかしく、ここで失敗していて魔法が発現できていないのが、魔法を使えないコモンと呼ばれます。


 この一連の動きを「魔法陣」「魔法力注入」「魔法発現」「魔法行使」と称します。


 魔法を使用すると周りになんらかの影響を与えます。種類によっては範囲も大きくなり、強い影響を与えることもあります。宣誓は周りの人に注意を促すためのものです。宣誓なしで魔法を使うことが法的に禁止されています。今から魔法を使いますという宣言を、「魔法宣誓」といいます。「今から魔法を使います!」とかでもいいのですが、一般には「魔法宣誓!」と言っています。無詠唱を使える人でも魔法使用の前には、これを言います。




 宣誓を無しで魔法を使うことは法規違反になります。罰金が大金貨1枚です。この大金貨1枚の価値は、都市部の町人の一家族が一年余裕で生活できるほどの金額なので、小魔法でも街中で使うときには、誰もが必ず呪文を唱えるようになりました。たとえ誰もいなくても部屋やその場所にいつ誰が入ってくるかわかったものではありませんから必ず唱えます。


 これらの法が整備され始めた経緯は、官僚機構が整備され始め、整備にあたって国内の取り決めごとを誰でも同じようにできるように、国法を整備されることになりました。

 その中である王国の法の出来が良く、その中で魔法に関する法もまたよくできており、これを国情に合わせて改変されたものが各国で制定された。


魔法に関するところを抜粋すると、

 ①魔法にて殺さない・傷つけない。

 ②防御された王都・街中・村内では小魔法のみの使用を認める。

 ③防御された王都・街中・村内で魔法を使う場合は「魔法宣誓」と唱和。

 ④中魔法・大魔法・巨大魔法・神話魔法の研究・実演をする際は、国もしくは役所に届け出ること。実演する際は外部に影響のない場所で、立会人のもと実施。

 ⑤戦時や軍では①~④は該当しない。戦時は戦時要綱を、軍では軍規を参照。

 ⑥罰則は前例を参照。ただし王命による罰則はそちらを優先。



 

 「魔法陣」は魔法空間である異次元とこの空間をつなげ、次元の接点を作り出します。「空間に穴を開ける力」とも言われます。魔法陣を使用するとその中央に穴が開き、そこに魔法力を送り、その魔法力に比例する「チカラ」が噴出します。


 穴の大きさが、顕現する魔法の大きさになります。穴の大きさ=(イコール)魔法レベルです。魔法レベルとは小魔法・中魔法・大魔法・巨大魔法・神話魔法の5段階であらわされます。火魔法の炎だと、小魔法「炎」、中魔法「炎上」、大魔法「炎柱」、巨大魔法「炎幕」、神話魔法「業火」となります。

 魔法力を流し込む動作を「魔法力注入」と言います。魔法陣が大きいほど、巨大なほど、注入される魔法力は膨大なものでないといけません。


 使える魔法力のというのは、魔法を作り出すための人体にため込んでいる「魔法エネルギーの蓄積量」に関係する。この蓄積量は個体差があり、ほとんどの魔法使いは小魔法を数回使える程度の魔法力しか持っていません。魔法の貯蓄量は家系とかに連ならず、持って生まれてた能力である。そのため大魔法使いの子供が小魔法しか使えないというのがあったりもする。

 そのため自分の能力以上の魔法を使わないようにするため、魔法の貯蓄量を測る必要があります。魔法が使える人が多いため、魔法の基本的なことは両親・祖父祖母・地域コミュニティで測定・伝授されたりします。魔法量の測定は単純な小魔法をぶっ倒れるまで使い、その回数で貯蓄量を推定します。


 魔法について専門的に習う、魔術学校と呼ばれる専門学校も存在します。魔法を詳しく掘り下げ伝授する専門機関です。


 魔法についても発現差がある。小魔法「炎」を例にとると、ライターほどの炎からこぶし大の炎までを見ることができる。小さな炎しかできない人もいる。大きな炎しかできない人もいる。コントロール力が強く、小さな炎から大きな炎まで自在な人もいる。小さな穴でも魔法力を強制的に送り込めれば大きな炎にすることができるという理屈だ。なので魔法蓄積が少なければライター程度の炎しか出せない。


 神話魔法は魔法量が膨大なため使える人が皆無。神話時代にその魔法の使用の記録が残っているため、魔法名と魔法の使用状況は知れ渡っている。

 巨大魔法は使える人がいる。魔法量エネルギーが大きすぎて魔法エネルギーの蓄積量では足らず、反動で生命エネルギーまで食いつぶすほどなので、使用に制限がある。

 大魔法はつかえる人は多数いる。中魔法はさらに多く、小魔法は全人類の8割ほどが使える。魔法使いは非常に多い。


 魔法の現象として、「魔法発生速度」というものがある。魔法を唱えたらすぐ発生するものと、少し間がいるものとがある。これはほぼ解明されており、呼び出す魔法の性質によって決まっている。これは実際の物理エネルギーに置き換えると覚えやすい。原子運動の大きな火や、質量として相当な水や、重さを変化させる重力のように、エネルギーが大きなものは短時間発生する。それらに対し光・冷却などはエネルギーが低いものは、一呼吸してから若干遅れて発生する。霊に至っては数時間待たないと出てこない。


 魔法を工夫するというのも行われる。「オリジナル化」と呼ばれている。よく知れわたってるオリジナル化は発生個所の変更だろう。魔法は基本的に魔法使いの意識を向けてる方向の空中に発生する。それを指先にともし、確実に着火をさせることができる。よくランプや竈や暖炉の火付けに使われる。


 体内の魔法エネルギー以外の方法としては、魔法力は自然界にもある。「魔法素」という。大気中に地中に希薄な状態で存在する。大気をコントロールし、大気に存在する希薄な魔法素を集め、それを構成変化して、自分の魔法力としてあつかえる体内の魔法取り込み利用する。大地エネルギーである龍脈を取り込む方法もある。深くに存在し空中の魔法素よりも濃く存在する。これらのものは魔法エネルギーとしては体内のものと比べ薄いので、濃縮する必要がある。

 この魔法は存在自体が知られていないのと、魔法構成が独特で習得し扱える人が少数であることと、魔法エネルギーを多量に消費するので、使える人は限られる。体内蓄積量以上の魔法力が使えるので大魔法より大きな巨大魔法を使うのに有効な方法。ただ、使い方によっては町一つが炎に包むことも可能になるので禁忌魔法とされている。ほかにも一子相伝とか口伝の技が多く、知れ渡っていないものが多い。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ