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女神伝説  作者: Sugary
第二章
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BS3 帰路につくユージンとカミル

「ユージン様…。彼女は私たちの救い人になってくれるでしょうか?」

 カミルのその質問に、ユージンはしばらく考えていた。先ほどの、ルフェラたちの態度を思い出しているのだろう。ようやく返ってきた返事は、

「…まだ、分からぬな…」

 ──というものだった。けれど、すぐに次の言葉が続いた。

「ただ…ひとつ、気になっていることがある」

「なんです?」

「西より現る救い人…それが彼女たちであることは間違いない。だが、もうひとつ、救い人がいるという暗示も出ておるのじゃ」

「本当ですか…!?」

「ああ。もう随分と前から出ておる。しかも、ワシらのすぐ近くにな…」

「でしたら、そちらの方にもお願いしてみては──」

「できればそうしたいが…残念な事に、その光は年々、弱くなっておる…。その理由が分からぬのだが…アテにはできないじゃろう」

「…そう…ですか…」

 カミルはとても残念そうに呟いた。

 他の村人ほど口には出さないが、彼女には、人一倍、村を救いたいという強い気持ちがある事を、ユージンは知っていた。けれど、さすがのユージンも、その本当の理由までは知り得なかった。

 ましてやカミルが、アテにならないもうひとつの救い人が、何であるかを知っていたとは…。

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