表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

四尺様

作者: 天川裕司

初めまして、天川裕司です。

ここではシリーズでやってます『夢時代』と『思記』の原稿を投稿して居ります。

また、YouTubeドラマ用に仕上げたシナリオ等も別枠で投稿して行きます。

どうぞよろしくお願い致します。

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


【アメーバブログ】

https://blog.ameba.jp/ucs/top.do


【男山教会ホームページ】

https://otokoyamakyoukai.jimdofree.com/


【YouTube】(不思議のパルプンテ)

https://www.youtube.com/@user-vh3fk4nl7i/videos


【ノート】

https://note.com/unique_panda3782



【YouTubeドラマにつきまして】

無課金でやっておりますので、これで精一杯…と言うところもあり、

お見苦しい点はすみません。 なので音声も無しです(BGMのみ)。

基本的に【ライトノベル感覚のイメージストーリー】です。

創造力・空想力・独創力を思いっきり働かせて見て頂けると嬉しいです(^^♪

出来れば心の声で聴いて頂けると幸いです♬

でもこの条件から出来るだけ面白く工夫してみようと思ってますので、

どうぞよろしくお願いします(^^♪


タイトル:四尺様


私はクラスの中でも1番背が小さかった。

将来の夢はモデル。

本当なら小学校の時で150センチ、

中学校で165センチ、

高校で170センチを超えるはずだった。


でもOLになった今でもずっと148センチのまま。

大人になっても子供扱いされたり、

服装や化粧の具合によっては

本当に小学生に間違えられたり、

生まれつき童顔の方だったので

子供からも友達感覚で近寄られたりする。


鏡を見るたび、ため息をつく毎日だ。

そんな今になっても、

「はぁ…どうすれば今のこの状態からモデルになれるんだろか…」

と私はまだあの夢をあきらめていなかった。


そのあきらめない姿勢が良かったのか。

ある日の夜、とんでもないことが起きた。


寝ようとしてベッドにもぐった時、

枕元にぼーっと白い影のようなものが現れた。

「白い影?」変だと思い、少しずつ恐怖に襲われた私は、

その白い何者かをずっと凝視した。

するとその白いものは人の形に変わり…


「う、うわあっ!?」

驚くことに、2メートル以上もある女になり変わった。

「も、もしかしてこれって…」

そう、八尺様だったみたい。

彼女はずっと私を見下ろしたまま、何も言わず、

ただぼけーーっと突っ立っている。


特に危害を加える様子はなかったのだが

そのビッグさにどうしても恐怖を覚える私は、

その恐怖を打破しようと、ある試みに出た。


それは夢を追いかけるその心、一心になること!

人間、欲望に取り付かれたときは、

霊の類をあまり怖がらない…

と言うのを友達から聞いたことがあり、

それを実行してみた。


私はどうしても背が高くなりたい。

確かに怖かったけど、でも今、私がずっと憧れていたような

170センチを軽く超える大女が目の前に立ってくれている。

どうやったらそんなに背が高くなれるのか!?

これを聞いてみようと思ったのだ。


すると彼女は…

「そんなの簡単、私がしたげる」

と言って、手のひらを私の前にかざし、

小さく「フン!」と言った感じに声を上げた。


すると私はギュン!といった感じで視線が少し高くなり…

「……もしかしてこれ、背が伸びた…?」

と信じられない経験に取り巻かれていた。


八尺様が見ている目の前で身長を測ってみると、

なんと「ひゃ、165センチ!?」

脅威の伸び率に驚いた。心底から驚いた。


驚いたなんてもんじゃない。

信じられない経験が今実現して

私の目の前に舞い降りたのだ!


「わ、私が165センチ…!」

ただただ驚く私を見て彼女は、

「よかったね、これで満足でしょ…?」

と言ってポッと消えた。


「あ、ありがとう!ありがとう八尺様ぁ!!」

これでもしかすると夢が叶うかもしれない!

私は本気で喜ぶ。


でも人間、欲をかけば更なる欲望が舞い込んでくる。

それから私が新たに目指すようになった

スーパーモデルになるには、あと身長が10センチ、

つまり175センチ前後にならなきゃならない。


まぁモデルにはいろいろあるんだろうが、

私が目をつけたのはそれ。

「… 175センチ…どうしてもそれだけ身長が欲しい!」


そう思うようになって、

私は又あの八尺様を夜に呼ぶようになった。


するとある日の夜、また彼女は出てきてくれたんだ。

でも「…あれ?ちょっと縮んだ…?」

前に見たよりもインパクトが無いと思った。

でもまぁ「見慣れたからかな?」として、

私はまた身長を無心した。


すると彼女はまた手のひらを私にかざし、

「フン!」といった感じに身長を分け与えてくれたのだ。

「ありがとう!ありがとう!」

と言う前に彼女を見るとやはり縮んでる。


「もしかしてあなた…!?」

身長を分け与える、って本当のことだったの?


思えば、私の周りの友達にも

身長が急激に伸びた人たちがいた。

私が彼女のことを教えたからだ。

「もしかして皆あの八尺様を呼び寄せたの…?」


そしてある夜、もう1度彼女が私のもとに来てくれた時、

彼女の事情をこと細かく聞いてしまった。


霊的な力で人の身長を自由自在に伸ばせるのかと思いきや、

その霊的な力を使えば霊界での合理・常識に沿う事になり、

自分が分け与えた分、自分の身長は縮むシステムになっていたらしい。

これはどうにも覆せない、霊界での常識だった。


そのとき目の前に現れた八尺様はもう八尺様じゃなく、

きっかり、四尺様にまで身長が縮んでいた。

現在の元八尺様の身長… 121センチ。

皆に取られたんだろう。

彼女の身長を最初に奪ったのは私だ。


皆さん、どこかで八尺様に出逢われるような事があった時、

彼女はもう八尺様の姿はしてないと思います。

ほとんど四尺様の出で立ちで現れると思うので、

そのつもりでどうか彼女に優しくしてやってください。



(※)これまでにアップしてきた作品の内から私的コレクションを再アップ!

お時間があるとき、気が向いたときにご覧ください^^


動画はこちら(^^♪

https://www.youtube.com/watch?v=218QXEvnsl4&t=157s

少しでも楽しんで頂き、読んだ方の心の糧になれば幸いです。

サクッと読める幻想小説です(^^♪

お暇な時にでもぜひどうぞ♬


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ