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つれづれな詩たち

旅路

作者: 風蘭

ほんの一瞬交わって消えた

その時間の感触を抱えて生きることを

君は不器用だねって笑った


消え去っても良い

何も残らなくても良い

流した涙を

昏く長い夜を

誰も知らなくても良い


ほんの一瞬交わって消えた

その感情の感触を抱えて生きることを

君は報われないねって笑った


消え去っても良い

何も残らなくても良い

抱いた願いを

眩い陽の輝きを

誰も知らなくても良い


この世界に落ちた波紋を

誰も記憶しなくても構わない

その美しさを

私だけが覚えているから


いつか滲む夜明けの色に涙した

その感触を忘れないと決めたから

いつか跡形なく全てが幻と消えても

その意味を否定しないと決めたから


忘れられないことばかり

降り積もって 降り積もって

それを重しにして私は歩いていく

強い風に飛ばされないように

いつか消える足跡を残す

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