第二話 始まりと終わり
この前の女勇者編とは別の作品のエンディング後です。
世界から呪いが消えて数十年。
2人は旅に出ていた。
世界の端から端へ、始まりから終わりを目指す途方もない道のりであったが、毎日が幸せで溢れていた。
行く先々で出会う人々、初めて見る景色、戦い、冒険、争いと、2人の軌跡はふたりの思い出として積み重なる。
呪いが消えても争いは無くならない。あれから何度も国同士で大きな戦争が起き、幾つかの国が滅び、何千何万もの人が死んだ。
きっと今までも、そしてこれからも繰り返されるのであろう。聖域の神殿にあった壁画が示していたのは予言でも神託でもなく、事実だったというわけだ。
終焉が近づけば呪いが蔓延し、世界を滅ぼそうとする。そして聖域にて終わりと始まりが融合することで黙示録は止まり、世界は光に包まれる。
私の始まりはベジーニと出会った時。
今まで終わってると感じていた世界に光が見えた。
わたくしの終わりはフィーネと出会った時。
今までの自分を終わりにして、新たな自分の始まりとなりました。
今この世界が始まりなのか、終わりなのか、それは分からないけれどこれだけは言える。
「私達の愛は絶対に終わらせない。」
例え終わりと始まりを繰り返すとしても、何度も出会い、何度も想ってみせます。
「わたくし達の愛はこれから始まる。」
黒煙が上がる街並みと迫り来るう呪い、そして太陽と月が浮かぶ空を背景に、2人の唇が触れ合う。
始まりと終わりが融合する。
世界は再び光に包まれた。
この作品についてはプロットまで考えて完結までの一連の内容は出来上がっています。
どんな物語だったのかは想像にお任せします。