第75章 消滅
マリー『魔王…様…酷いお怪我を…』
カズマサ『リベリオン!!何故だ!!何故マリーを!!?』
リベリオン『我は天界を消滅させる為…王女フィディオの暗黒魔法を使わせるつもりだった…本人及び親しい者を痛みつければ怒りで覚醒するかと思ったのだがな…』
カズマサ『そんな事の為に…俺の大事な2人を…』
リベリオン『魔王カズマサよ…貴様らにバルフォースゼロを倒され我は最高神と闘う力を失った…最期の相手が現職の魔王である貴様と言うのも…また一興かもしれんな…』
計画が崩れ落ち最期の相手に魔王カズマサを選ぶリベリオン
満身創痍のカズマサが万全の状態のリベリオンに敵うはずもなかったが
限界を超えた彼はその気迫でリベリオンを圧倒し
彼女の魔法は次々と打ち破られていた。
リベリオン『これならどうだ!?七星のの闇剣!!!」
カズマサ『残念だが…その魔法には致命的な弱点がある…』
リベリオン『なっ!?』
リベリオンの魔法陣によって天井より降り注ぐ闇の剣…
その威力は同種の魔法の中でも比にならない圧倒的なものだったが
カズマサは勇者であるイオリから
その魔法の致命的な弱点を聞いていた。
カズマサ『どんな広域魔法も自分自身は巻き込めない…術者の位置こそが安全地帯となる…』
リベリオン『ば…馬鹿なっ!?』
カズマサ『魔炎斬!!!』
発動後の隙を突かれ魔法剣の直撃を受けるリベリオン
貫かれた彼女の騎士甲冑からは流血が見られ
彼の気迫を見た彼女は
最期の切り札を発動する事となった。
リベリオン『魔王カズマサよ…まさかここまでやるとはな…』
カズマサ『リベリオン…お前の魔力は圧倒的だ…力や体力だって俺よりは上だろう…だが…俺にあってお前には無いものがある…!』
リベリオン『あぁ…人間の…心の強さが貴様にはある…我も全てを賭けねば貴様には勝てぬようだ…』
カズマサ『!?』
自身の魔剣を鞘へと納めるリベリオン
彼女は自身の持つ全ての魔力を鞘へと送り込んでおり
それが彼女の奥義となる最強の魔法剣だった。
リベリオン『失われた未来の終焉…それが我が魔剣に宿った最上級の暗黒魔法だ…』
カズマサ『!!?』
リベリオン『我が魔剣は触れるもの全てを消滅させる…闇魔王リベリオンの名に賭けて…魔王カズマサよ!!貴様を消し去ってくれようぞ!!』
鞘から抜かれる、暗黒のオーラを纏ったリベリオンの魔剣
彼女の言葉に偽りはなく
触れたもの全てを消滅させる最強の魔法剣はカズマサの魔剣バルフォースですら例外ではなかった。
カズマサ『剣で…受けれないだと!?』
リベリオン『受けれるはずがなかろう!我の魔剣は触れたもの全てを消し去る!我が全魔力が込められているのだ!!』
魔法剣と接触した事で刀身が消滅した魔剣バルフォース
その魔法を見たカズマサは
フィディオに秘められた力とリベリオンの狙いを理解する事となり
死期を悟った彼は
全ての生命力を魔力に変換し最期の一撃に全てを賭ける事に決めた。
マリー『魔王様!?やめてください!!その魔法は!!?』
カズマサ『マリー…奴に勝つにはこれしかないんだ…フィディオを…頼んだぜ…』
かつて炎魔王バルフォースを倒した時と同じ虹色のオーラを纏うカズマサ
刀身の消滅した魔剣は虹色の炎によって再構築され
彼はリベリオンに最期の攻撃を仕掛けた。
カズマサ『円環の魔炎斬!!!!)』
交差する2人の魔剣…
その刃はお互いの身体を完璧に貫いており
消滅の始まったリベリオンは最期に満足そうな笑みを浮かべていた。
リベリオン『魔王カズマサよ…認めてやる…貴様は最高の魔王だ…貴様とは…またどこがで会いたいものだな…』
カズマサに別れを告げ消滅するリベリオン
リベリオンの消滅を確認したフィディオは、カズマサの時間を戻そうと魔法を発動していたが
次の瞬間
彼の身体も消滅が始まってしまった。
フィディオ『時間が戻りませんわ!!どうして!!?』
カズマサ『フィディオ…それは魔王が命を落とし…新たな魔王へと引き継ぎが行われてるからなんだ…』
フィディオ『新たな魔王…まさか…そんな…』
光となり消滅していく魔王カズマサ…
その光は彼が後継者として定めていたフィディオへと流れ込んでいき
新たな魔王として覚醒した彼女は
リベリオンの奥義である最強の魔法を彼女以上の制度と威力で習得していた。
フィディオ『嫌ぁぁ!!魔王様ぁぁ!!私をおいていかないでください!!!』
マリー『フィディオ…』
マリー以上に号泣し錯乱するフィディオ
カズマサを蘇生するつもりで闘いを見ていた彼女はその消失で生まれて初めての絶望を感じてしまい。
次の瞬間
魔王として覚醒した彼女は
無意識のうちに最上級魔法を発動してしまった。
マリー『フィディオ!落ち着きなさい!貴女は魔王様の力を継いで新たな魔王となったのです!取り乱しては魔王様に失礼ですよ!』
フィディオ『マリーさんは魔王様が居なくなって寂しくないんですか!?悲しくないんですか!!?』
マリー『悲しいに決まってるでしょう!!でもそれが魔王様の選んだ道だから!!私には新たな魔王様を彼の分まで守る義務があるんです!!』
フィディオの言葉に押さえていた感情を爆発させるマリー
彼女の言葉で落ち着きを取り戻したフィディオは崩壊を始めた天空城より脱出する事となり
フィディオの最上級魔法による異変は
天界全体へと広がっていた。




