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ノーベル経済学賞受賞者の本を読んでみた

 おれは、ノーベル経済学賞は、ノーベル賞の中では信頼性が低いと聞いてバカにしているところがあった。しかし、知りもしないのにそんなことをいわれては、経済学者もたまったものではないだろう。それで、ノーベル経済学賞受賞者の本をいくつか読んでみた。

 読んだ本は以下である。


アマルティア・セン「経済学と倫理学」「グローバリゼーションと人間の安全保障」

ティロール「良き社会のための経済学」

バナジーとデュフロ「貧乏人の経済学」

サイモン「意思決定と合理性」

セイラ―「行動経済学の逆襲」

アロー「組織の限界」


 感想をいうと、素晴らしい本が多かった。あまり経済理論を語った本ではなく、経済というものについて、疑問に思うことの指摘をするという本が多かった。ノーベル経済学賞受賞者の指摘は、経済学に対する先入観を思い知らされ、経済の本質に迫る鋭い指摘が多かった。

 ノーベル経済学賞受賞者は、本を読んでみた後では、おれは尊敬の念を抱いている。

 他に、ノーベル経済学賞を受賞していなくても、優れた経済学者は多く、いくつかの本を読んでみた。


ガルブレイス「ゆたかな社会」

ハーバーマス「後期資本主義の正当化の問題」

ポランニー「経済の文明史」

エリック・ウィリアムス「資本主義と奴隷制」

宇野弘藏「恐慌論」

小野塚友二「経済史」

佐藤航陽「お金2.0」

黒田明伸「貨幣システムの世界史」

日経コンピュータ「みずほ銀行システム統合、苦闘の19年史」


 他に、ノーベル賞など関係なく有名な経済学の古典も読んでみた。


アダム・スミス「国富論」

マルサス「経済学における諸定義」

マルクス「経済学・哲学草稿」「資本論」(岩波文庫で三巻まで。九巻まである)

ケインズ「雇用、利子および貨幣の一般理論」

ハイエク「隷従への道」

シュムペーター「経済発展の理論」

リカードウ「経済学および課税の原理」


 日本のインターネットでは、経済学の名著の書名すらまったく知られておらず、おれもなかなか経済学の名著を探すことができない。まだ未読で、良さそうな経済学書はあるものの、数冊くらいしかあてがない。

 有効な経済学をいまだ人類は構築できていないという立場に立ち、経済学を構築するために経済学を学びたい人には、よかった経済学書の書名をあげておくだけでも効果があるだろう。おれが読んだ経済学書はいまだ43冊にすぎない(それ以外に大学時代に60冊の経済学書を読んではいるはずである)。おれは哲学を簡単に要約してみたことがある。その題名を「まったくろくな哲学入門書がないよね」という。ネット小説として公開してあるので、興味のある人は読んでほしい。哲学をまとめた時は、書き始めた時にすでに宗教哲学書を150冊は読んでいた。面白かったので、がんがん読んでしまった。今では、宗教哲学書は399冊読んでいる。その成功例を参考にするなら、経済学をまとめるには、経済学書を150冊くらい読んでまとめなければならないのかもしれない。とても当分、そんなたくさんの経済学書を読める自信がないので、おれの既読の経済学書の書名だけ挙げて、誰か有志の人に有効な経済学をまとめてほしいと願っている。


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