西洋文明のまとめ
西洋文明は調べても調べても次々と魅力的なものが見つかり、西洋文明の凄さに圧倒されるばかりである。西洋人のご先祖さまたちは本当にすごいなあと思う。日本が西洋なのか、東洋なのかという疑問はあるものの、おれは日本は東洋であるという認識で生きた日本人であり、なんとか西洋に対抗しようと、東洋文明をがんばって調べてきた。準備なく西洋文明を見ると、その圧倒的な凄さに戦慄してしまうが、西洋の凄さは底なしではない。ちゃんと、西洋の限界を推しはかり、東洋文明を発達させれば、充分、東洋に対抗する材料はある。
おれは哲学に強いので、思想の面を取り上げるなら、ギリシャ・イタリア領土は、圧倒的に人類史に君臨するかのように見えるが、ヒンドゥ―・仏教領土は、充分にギリシャ・イタリア領土に対抗できる内容を持っている。
アジアとは、ローマ帝国の東の土地を意味することばなので、イスラムもアジアなのだが、西洋東洋に分けて考えるなら、イスラムは一神教文化として西洋であり、ここでは西洋に分類しようと思う。
アフリカは、ローマ帝国の南の土地を意味することばなのだが、地図的にはアフリカは西洋であり、同じくアフリカを西洋に分類しようと思う。
一神教文化の最終拠点はイスラムにあり、ギリシャ・イタリア領土にはない。
西洋文明に匹敵するぐらい、東洋文明を発達させるには、どのくらいのがんばりが必要なのかの目処を付けるために、西洋文明の概略をまとめてみた。これを参考に。西洋文明、また、東洋文明を考えてもらいたい。
【思想】
ギリシャ文化:ギリシャ神話。ギリシャ哲学。プラトン。アリストテレス。
キリスト教:ギリシャ・イタリア領土。バチカン。「聖書」。
北欧神話:北欧民族はローマ帝国と戦っていた。アイスランドの「エッダ」。
イスラム教:一神教の最終拠点。
アフリカ文化:西洋から独立したアフリカの文化。
【ルネサンス(文芸復興)】
トマス・アクィナス「神学大全」
ダンテ「神曲」
ロマンス(騎士道物語の宮廷愛)
マルトゥレイ「ティラン・ロ・ブラン」:魔法のない騎士道物語。
モンタルボ「アマディス・デ・ガウラ」:魔法のある騎士道物語。
演劇:シェイクスピア。モリエール。
オペラ(歌劇)
【大航海時代(探検)】
新大陸発見。コロンブス。アメリゴヴェスプッチ。
世界周航。マゼラン。エルカーノ。マラッカのエンリケ。
【科学】
物理学:ニュートン「プリンキピア」
化学:メンデレーエフ「元素周期表」
生物学:ダーウィン「種の起源」
【産業革命】
ワットの蒸気機関。
電荷製品。
インターネット情報網。
【その他】
民主主義、近代警察、近代学校制度。
アメリカ文化(賞金稼ぎ、映画、ロックスター、大富豪)
【まとめ】
以上、西洋には主に26個の魅力的な文化があり、東洋がそれに対抗するには、26個の魅力的な東洋文化を考え出さなければならない。
西洋が世界史で圧倒的な存在になるのは十九世紀にイギリスで「工業化」が始まってからである。「工業化」以前の植民地支配は、インドの綿花の方がイギリスでよく売れたりして、必ずしも西洋の勝利ではなかった。
十七世紀から十八世紀にかけて、西洋から200万人の植民地商人がアジアにやってきた。その200万人の商人たちの知恵が集まって、世界を知ったことにより、西洋の科学啓蒙時代が訪れ、西洋で工業化が始まった。




