六分の即位式
退位の式、即位の式の時間の短さにビビった。
上皇の「退位の式」は十五分。
午前十時半から始まった新しい天皇の「即位の式」はたった六分だ。
「剣爾等承継の儀」は、たった六分だった。
どんな重要な儀式であっても、無駄のない儀式をしているということなのだろうか。
一日という時間にこだわって、余興を苦労して考えて付け足すというのは、古い悪習ということなのかもしれない。
令和の即位式がたった六分だったことは、これからの賢い儀式の模範となるだろう。
剣の箱と勾玉の箱がテレビに映っていた。二つの印章も箱に入って映っていた。やっぱり本当にあったんだな、と思う反面、あの箱の中には何も入ってないのではという疑う気も起こる。
この後、十一時十分から新しい天皇の「おことば」があった。
「即位後朝見の儀」の参列者は、松の間に233人くらいだ。「即位後朝見の儀」はニ十分で終わった。素早い儀式だった。
「剣爾等承継の儀」と「即位後朝見の儀」を合わせて、一時間の儀式だった。
十二時からは「侍従長たちの認証式」が行われた。
その後、上皇への報告、客たちによる祝福という段取りで、一日で終わったようだ。