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第5話 初期装備?!

いつも、読んでいただきありがとうございます。

ブックマークも増えており、一定のPVもいただき、感謝の極みです。

本当に励みになります。


誤字や、助詞の間違い等ありましたら、ドシドシお待ち申し上げております。

修正する事で、文が良くなるのです。私にとっては、一字千金の価値があります。

よろしくお願いします。

 隣街への道は左手に平原、右手に森という街道であった。しばらく道なりに歩いて行くと、森の方からグギャグギャと変な鳴き声のようなものが聞こえてきた。すかさず、地図作成マッピングのMapを思考展開する。その上で、広域鑑定をかけると、あと10分ほどでにゴブリンが森から出てくることが分かった。


 その時になって、5人の誰1人として武器防具を装備していない事に気づく。無限収納インベントリには、皇城おうじょうの宝物庫から頂いた各種伝説級の装備がある。すぐに無限収納インベントリと上位鑑定を連動させて、全員のピッタリサイズの装備を探した。どうやら、無限収納インベントリの機能の一つとして、「○○ (人名)に□□(武器・防具名)を装備)と思考すれば、自動装備可能らしい。


「すまない、みんな。急ぎすぎてて、装備をさせて無い事に気づいた。森からゴブリン3匹が出てくるようだ。装備品の用意はしてあるし、今から装備させるから、じっとしててくれないか。」

「どうやってですか?お兄さーん」

「見てれば分かるから。後で話す、固有ユニークスキルの一つだと思ってくれ。」

「「「「はい」」」」


素直な返事で、大変よろしい


「まずは、ユリエから。」

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【武器 (メイン)】大賢者の杖(伝説級)

  固有スキルに「詠唱破棄」が付与される。装備中にスキルを100回使用すれば、その後装備を外してもスキルは消失しない。ただし、100回未満で装備を外し、再度装備し直した場合は、回数がリセットされる。

【武器 (サブ)】なし

  

【頭】聖者の帽子(伝説級)

  固有スキルに「精神力強化Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【服】賢者のローブ(伝説級)

  属性ダメージ50%カット、戦場からの隠蔽効果(攻撃対象になりにくい)

【脚】なし


【足】大司教のサンダル(伝説級)

  固有スキルに「MP自動回復Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右耳)】賢者の耳飾り[射撃](伝説級)

  射撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(左耳)】賢者の耳飾り[斬撃](伝説級)

  斬撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(首)】セージネックレス(伝説級)

  固有スキルに「知力強化Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右腕)】賢者の腕輪[打撃」(伝説級)

  打撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(左腕)】賢者の腕輪[状態](伝説級)

  状態異常を無効にする。また、10%の確率で、状態異常攻撃を反射する。

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「次に、サツキ。」

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【武器 (メイン)】魔道師の杖(伝説級)

  固有スキルに「無詠唱」が付与される。装備中にスキルを100回使用すれば、その後装備を外してもスキルは消失しない。ただし、100回未満で装備を外し、再度装備し直した場合は、回数がリセットされる。

【武器 (サブ)】なし

  

【頭】マジシャンハット(伝説級)

  MP消費40%カット

【服】マジシャンのドレス(伝説級)

  全属性ダメージ40%カット

【脚】なし


【足】魔道師のサンダル(伝説級)

  固有スキルに「精神力強化Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右耳)】魔道師の耳飾り[射撃](伝説級)

  射撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(左耳)】魔道師の耳飾り[斬撃](伝説級)

  斬撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(首)】マジシャンネックレス(伝説級)

  固有スキルに「知力強化Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右腕)】魔道師の腕輪[打撃」(伝説級)

  打撃によるダメージを30%カット

【アクセサリー(左腕)】魔道師の腕輪[状態](伝説級)

  状態異常を無効にする。また、10%の確率で、状態異常攻撃を反射する。

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「次に、ミナコ。」

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【武器 (メイン1)】ガンディヴァ(伝説級)

  固有スキルに「属性射Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【武器 (メイン2)】グシスナウタル(伝説級)

  固有スキルに「状態異常射Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。30本セット。自動回収される。

【武器 (サブ)】なし

  

【頭】フェアリーハット(伝説級)

  知力20%アップ、器用さ20%アップ

【服】フェアリーコート(伝説級)

  生命力20%アップ、精神力20%アップ

【脚】妖精のズボン(伝説級)

  防御力20%アップ、敏捷性20%アップ

【足】疾風の靴(伝説級)

  敏捷性が50%アップする。

【アクセサリー(右耳)】土精霊の耳飾り(伝説級)

  魔法属性「土属性Lv.3」が付与される。Lv上昇あり。装備を外すとLvが4以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(左耳)】火精霊の耳飾り(伝説級)

  魔法属性「火属性Lv.3」が付与される。Lv上昇あり。装備を外すとLvが4以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(首)】エレメンタルネックレス(伝説級)

  固有スキルに「敏捷性強化Lv.1」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLvが2以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右腕)】雷精霊の腕輪(伝説級)

  魔法属性「雷属性Lv.3」が付与される。Lv上昇あり。装備を外すとLvが4以上になっていない場合、スキルは消失する。

  

【アクセサリー(左腕)】氷精霊の腕輪(伝説級)

  魔法属性「氷属性Lv.3」が付与される。Lv上昇あり。装備を外すとLvが4以上になっていない場合、スキルは消失する。

  

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「最後に、カナミ。」

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【武器 (メイン)】ヤスナガの双忍者刀(伝説級)

  30%の確率で毒・麻痺・混沌いずれかの状態異常が発生する。

【武器 (サブ)】再起のクナイ(伝説級)

  投擲後、自動回収される

【頭】モモチ頭巾(伝説級)

  打撃耐性30%アップ

【服】フウマ装束(伝説級)

  攻撃耐性30%アップ、属性ダメージ30%カット

【脚】カネツグの袴(伝説級)

  斬撃耐性30%アップ

【足】トキカネの足袋(伝説級)

  敏捷性50%アップ、回避50%アップ

【アクセサリー(右耳)】ダンゾウの耳飾り(伝説級)

  攻撃時に50%の確率で、苦痛の幻惑にかける

【アクセサリー(左耳)】ドウジュンの耳飾り(伝説級)

  攻撃時に50%の確率で、状態異常撃を発動させる

【アクセサリー(首)】マサナリの首飾り(伝説級)

  スキルに「双短剣術Lv.3」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLv4以上になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(右腕)】モリキヨの籠手(伝説級)

  スキルに「斬撃無効Lv.3」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLv4になっていない場合、スキルは消失する。

【アクセサリー(左腕)】ユキシゲの籠手(伝説級)

  スキルに「打撃無効Lv.3」が付与される。SLv上昇あり。装備を外すとSLv4になっていない場合、スキルは消失する。

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 ちなみに、この世界の武器防具のレアリティは、「下級<中級<上級<希少級<王宮級<伝説級<幻想級<神話級<創世級」となっている。つまり、初期装備にも関わらず、4人は上から4番目の装備を身にまとっている状態だ。ゴブリンが哀れすぎる。


 ユリエとサツキの装備は凄いのは間違いないが、製作者は同じではないだろうか?使い回しっぽい性能とネーミングだ。


 そして、ミナコの弓矢だが、地球からのて召喚者か転生者が製作者じゃなかろうか。ガンディヴァは、叙事詩『マハーバーラタ』に出てくる、英雄アルジュナの弓だ。英雄アルジュナは神の王インドラの息子だが、ガンディヴァは破壊神シヴァから授けられたものだ。確かアルジュナにしか装備出来なかったはずだが、ただの引用だろう。また、グシスナウタルは『ヘルヴォルとヘイズレク王のサガ』のオルヴァル・オッドルの物語で、オッドルが父親から受け取った3(・)本の矢とされている。両方とも微妙に残念な感じだ。


 それはともかく、カナミの装備品には、日本からの召喚者か転生者が関わっているのは間違いない。謙譲ゆずるも実在したと言われる忍者くらいの知識はある。百地と風魔は説明不要だろうが、それ以外は説明がいるだろう。「ヤスナガの双忍者刀」と「マサナリの首飾り」は、初代服部半蔵と二代目服部半蔵だろう。服部半蔵と言えば二代目の正成だが、彼は完全に武士である。忍者と言えば初代の保長の方だ。「カネツグの袴」は、伊達政宗が創設したとされる黒脛巾組の竹永隼人兼次だろう。かれは柳生心眼流の開祖とも言われている。「トキカネの足袋」は、やはり黒脛巾組の鹿折信濃こと、下鹿折時兼だろう。「ダンゾウの耳飾り」は、加藤段蔵だろう。「ドウジュンの耳飾り」は、伊賀崎道順だろう。「モリキヨの籠手」は、霧隠才蔵のモデルの1人、出浦盛清で「ユキシゲの籠手」は、猿飛佐助のモデルの1人、横谷重氏の弟の、横谷幸重だろう。


 まったく、マニアック過ぎるわ!こんなのオタな知り合いか太○立志伝Ⅴで忍者プレイをしてないと分からんわ!!ちなみに、俺は後者だ。仕えていた大名の代わりに城攻めをして天下統一したりしていた。基本的に城攻めは3段階、まず調略で人材を奪い、次に一度攻めて圧倒的勝利の上で交渉し、兵糧金銀などを根こそぎ奪い撤退。最後に兵糧攻めで城も奪う。略奪プレイの王道だ。


「「「「凄〜い」」」」


 彼女たちは喜んでくれたようだ。後、数分で接敵する。この世界で生きていくため、まずは戦闘に慣れようという事で、彼女らと俺1人とで戦うことにした。俺はスーツのまま。武器もなし。ここからどこまでやれるか試したいというわけではない。先ほどの「広域鑑定」で、ゴブリンは3匹、手には「鈍の剣」とスキル「剣術Lv.1」を持っている。まずはさっと近づき武器と剣術スキルを奪って、奪った武器で倒そうという考えだ。ノーマルゴブリンならそう強くない。さすがに子どもでは倒せないが、Lv.5を超える大人なら、農具ででも倒せる程度なのだ。女の子たちは召喚者なので、Lv.1と言ってもLv.10以上の大人相当のステータスがあり、俺自身は強化無しでLv.100オーバーに相当するのだ。倒せないわけがない。


 街道に近い森の一部がガサガサと音がした後に、3匹のゴブリンが躍り出た。街道には、基本魔物モンスターはいない。森の近くに、ゴブリンやコボルトといった低級の魔物モンスターが出るくらいである。放置された森の奥に行けば、そこそこ上位のゴブリンなどもいるが、皇都おうとの近くなので、皇軍の兵士が週に2度ほど訓練として、魔物モンスターたちを駆逐している為、育った魔物モンスターはいないのだ。それでも、少しはこうやって出てきては、旅人にちょっかいをかける。


「戦えるか?」

「「「「やってみたい」」」」

「俺は2匹相手するから、4人は残り1匹をやってみよう。」

「お兄様、なんの装備も無しで大丈夫ですか?」

「大丈夫。じゃ、やるよ。」


 謙譲ゆずるは腰を落として、ゴブリンに向かって駆け出した。ゴブリンが慌てて鈍の剣を突き出してくる。謙譲ゆずるの敏捷性は強化も相まって300になっている。ゴブリンからしたら、瞬間移動された気分だろう。咄嗟とっさのことで、手に持っているものを突き出し、身を守ろうとしたのかもしれない。しかし、謙譲ゆずるはスローモーションのようにしか見えず、当たらないようにする事は容易たやすかった。


 謙譲ゆずるは鈍の剣を握った手首を、自身の方に軽く捻る。攻撃力450の捻りは、軽くても脅威であった。「ゴキッ」という音がする。ゴブリンは「グギャー」と叫びながら剣を落としてしまう。謙譲ゆずるは、手首に触れた瞬間に「剣術Lv.1」を奪取した。


【スキル「剣術」のレベルが上がりました。】


 謙譲ゆずるは、すぐさまゴブリンの落とした鈍の剣を拾うと、ゴブリンの首を一閃、ゴブリンの首を落とした。そのすぐ後に、近くのゴブリンに剣を投擲する。


【スキル「投擲Lv.1」を獲得しました。】


 そして、最後のゴブリンの背後に回り込む。最後のゴブリンは、勝てないと踏んで、回れ右をしたが、目の前には、謙譲ゆずるがいるという状態だった。ゴブリンは、再度回れ右をする。するとそこには、女の子4人が目に映った。謙譲ゆずるは奪いはしなかったが、ゴブリンやオークなどの鼠算式に増加する魔物モンスターには、繁殖というスキルがある。つまり、メスを目の前にすると、本能として襲いかかってしまうのだ。自分より強い相手であったとしても。


 謙譲ゆずるの方を呆然と見ていた。4人の動きが硬い。突然、異世界に放り出されて、なんの訓練も無いままに、初めての戦闘はきついだろう。しかも、ゴブリンはゲームだと可愛らしいものもいるようだが、リアルだと気持ち悪い。苔生したような肌色に、えた匂いがする。しかも4人だと盾職がいない為、徐々に近づくゴブリンが、恐怖の対象になるだろう。


全部、俺がやった方が良かったか?


 4人はやってみたいと言った。なら、戦わせるのがいいだろう。だが、どう動けばいいか判断できないようだ。


「カナミは短剣を構えて、いつでも攻撃できるように。ミナコは足元を狙って、威嚇射撃を。サツキはゴブリンが怯んだら、胸を狙ってファイヤーアローを。ユリエは、皆んなが怪我した時の為に、回復魔法の準備を」

「「「「はい!」」」」


 指示は出したものの、初めての戦闘でその通りに行くわけもなく。威嚇射撃のつもりで放ったミナコの矢が、予想より高か目に放ってしまったことと、ゴブリンが予想より素早かった事が要因し、ミナコの矢はゴブリンの胸に吸い込まれるように突き立った。それにより、ゴブリンを呆気なく倒してしまった。


「結果オーライ。まぁ、また練習すればいいさ」


 4人の初めての戦闘は、終わった。

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