第11話 ちょっと反省
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よろしくお願いします。
「殿、朝でござる。起きてくだされ。」
カナミの声で、二度寝から目覚めた。ベッドの端に腰掛ける位置に座ると、丁度良い位置に、カナミの頭があったので、撫でてみる。カナミはを「ふにゃ」という感じの笑顔になった。その後、「ハッ」と何かを思い出したように、質問をしてきた。
「殿、4人とも昨日と違って体の調子が良すぎるのでござる。地球にいた頃よりも、でござる。これは何でござろうか?この世界に慣れたという事でござろうか?」
「ステータスは確認した?良くも悪くも、ステータスで異常がないかを確認する癖をつけておいた方がいいよ。健康状態については、生命力が以前より下がっていないかHPやMPが減ってないかとかね。確認して異常が分からなければ、俺が鑑るよ。」
まぁ、普通に考えて
ステータスが30倍くらいになった影響だろう
謙譲とカナミの会話を聞いていた3人もカナミ同様にステータス画面を開き、フリーズした。限界のステータスはこんな感じ。
※( )は謙譲の固有スキル「王の器」による加算。
※[ ]は上記数値加味した上で、スキルで強化した際の加算分。
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ユリエ・サイゴウ
Lv.1
HP 4903/4903
MP 11544/11544
SP 935
体力 262(+4836)
攻撃力 260(+4875)
器用さ 265(+4797)
知力 272(+5505)[+5772]
敏捷性 260(+4797)
生命力 263(+4836)
精神力 275(+4719)[+4994]
回避 260(+4797)
防御力 261(+5642)
魔法防御 275(+4719)
運 268(+10606)
【職種】治癒師Lv.1
【スキル】法術Lv.1
【魔法属性】光属性Lv.3、闇属性Lv.1、聖属性Lv.5、無属性Lv.4、生活属性Lv.5
【固有スキル】異世界言語Lv.3、無詠唱、詠唱破棄(0/100)、知力強化Lv.2、精神力強化Lv.2、MP自動回復Lv.2、隠蔽偽装Lv.10
【固有魔法】治癒魔法
【称号】異世界からの召喚者、ユズルの奴隷
【加護】転移神の加護
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サツキ・ニシオカ
Lv.1
HP 4902/4902
MP 11558/11558
SP 935
体力 261(+4836)
攻撃力 262(+4875)
器用さ 270(+4797)
知力 274(+5505)[+5779]
敏捷性 260(+4797)
生命力 265(+4836)
精神力 275(+4719)[+4994]
回避 260(+4797)
防御力 260(+5642)
魔法防御 275(+4719)
運 267(+10606)
【職種】魔法師Lv.1
【スキル】杖術Lv.1
【魔法属性】土属性Lv.3、水属性Lv.4、火属性Lv.5、風属性Lv.3、氷属性Lv.1、雷属性Lv.1、無属性Lv.3、生活属性Lv.5
【固有スキル】異世界言語Lv.3、MP自動回復Lv.3、無詠唱(0/100)、精神力強化Lv.2、知力強化Lv.2、隠蔽偽装Lv.10
【固有魔法】広域魔法
【称号】異世界からの召喚者、ユズルの奴隷
【加護】転移神の加護
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ミナコ・タキザワ
Lv.1
HP 4915/4915
MP 5774/5774
SP 925
体力 274(+4836)
攻撃力 268(+4875)
器用さ 272(+4797)
知力 269(+5505)
敏捷性 273(+4797)[+5074]
生命力 269(+4836)
精神力 266(+4719)
回避 270(+4797)[+5071]
防御力 264(+5642)
魔法防御 262(+4719)
運 259(+10606)
【職種】弓師Lv.1
【スキル】弓術Lv.1
【魔法属性】水属性Lv.3、風属性Lv.3、無属性Lv.4、土属性Lv.3、火属性Lv.3、雷属性Lv.3、氷属性Lv.3、生活属性Lv.5
【固有スキル】異世界言語Lv.3、必中Lv.3、属性射Lv.1、状態異常射Lv.2、敏捷性強化Lv.2、回避強化Lv.2、隠蔽偽装Lv.10
【固有魔法】なし
【称号】異世界からの召喚者、ユズルの奴隷
【加護】転移神の加護
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カナミ・スズキ
Lv.1
HP 4919/4919
MP 5775/5775
SP 935
体力 278(+4836)
攻撃力 277(+4875)
器用さ 276(+4797)
知力 270(+5505)
敏捷性 280(+4797)[+5081]
生命力 266(+4836)
精神力 269(+4719)
回避 275(+4797)[+5076]
防御力 265(+5642)
魔法防御 260(+4719)
運 265(+10606)
【職種】忍者Lv.1
【スキル】短剣術Lv.1、忍術Lv.1、双短剣術Lv.3、斬撃無効Lv.3、打撃無効Lv.3、房中術Lv.1
【魔法属性】土属性Lv.3、火属性Lv.3、無属性Lv.4、生活属性Lv.5
【固有スキル】異世界言語Lv.3、属性遁Lv.3、敏捷性強化Lv.2、回避強化Lv.2、隠蔽偽装Lv.10
【固有魔法】なし
【称号】異世界からの召喚者、ユズルの奴隷
【加護】転移神の加護
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「と、殿?こ、これは?」
「どこから説明しようかな?」
実を言うと、酔った勢いに近い衝動で、彼女ら4人の人外度を上げてしまったのだ。何酔ったのか?それは「異世界に酔った」とも言えるし、「非現実な事情に酔った」とも言えるし、「寂しさに酔った」とも言える。そんな三種の酔いが混濁し、仲間を作ったような気になっていた。
この三種の詳しい説明をする。まず最初の「異世界」だが、勿論、この世界のことだ。15の頃から、有り得ない経験を積んできたが、あくまで、産まれた世界での出来事であり、異世界に来るなんてのは、お布団の中で見る夢でしかなかった。だから、地球の感覚ではない何かを自重する事なく、行動に移した結果、感覚が酔ったような状態になってしまったのだろう。
次の「非現実な事情」は、4人の事だ。対面営業マンという仕事柄と職場のある県の県庁所在地には、会社の隣街だという点もあり、よく訪れた街でもある。その街にある高校の女生徒を、異世界に来た初日に事情があったとは言え、奴隷にしてしまったという非現実的な現実が、間違えなく謙譲の感覚を自重しない方向へ加速度的に狂わせた。それに酔っていたと言える。
最後の「寂しさ」とは、まぁ、言ってしまえば、謙譲が10代の頃に慢性的に抱えていた心情である。社会人になって、無くなったと思っていた心情が、体が17歳になって引きずられたのか、元々無くなってなどおらず、出てきてしまっただけなのかは分からないが、「寂しい」と感じてしまったのだろう。思えば、10代後半から20代前半の学生時代には、爛れた性活だった。
不誠実だったかな
さて、本当になんて説明しようかな
ちょっと、子どもっぽい理由をどうやって取り繕うか迷っていたら、カナミが興奮気味に語り出した。
「殿!某ら4人が迷っていた事を、その翌日には解決してしまうなんて!前々から思っておりましたが、殿は尊敬すべき方です!一生ついていきます!」
あるぇ?
何も説明してないのに
納得して、良かった事になった?
悩みあったの?
本当に解決したの?
有耶無耶になっただけじゃないの?
「悩みあったのか?どうしたんだ?」
「いえ、あのようなステータスでは殿の役に立つ事はおろか、足手まといになるのではと、4人で話していたのです。」
足手まとい?
んー、まぁ、依頼の件も
そもそも連れて行くつもりはなかったからね
何?手伝う気だったの?
スキルが圧倒的に足りないから
今の所、連れて行けそうなのは
カナミだけなんだけど
「それは、依頼の件かい?それともこれからの事かい?」
「依頼の件は、まだ戦い方に慣れていないし、連携も取れないので、連れて行ってくれるとは思っておりません。そもそも、皇城での事を1人で解決された殿の事です、1人で動かれた方がいいでしょう。某らが悩んでいたのは、今後の事です。殿は一度『奴隷解放』と仰られました。つまりは、いつか捨てられる可能性があったという事です。しかし、ステータスを上げて頂けたという事は、それは無くなったと思っていいという事ですよね?」
相変わらず、長い語りだね〜〜
それにしてもですよ?
関係を持ったのに
いつか捨てられると思ったの?!
そこまで最低じゃないよ?
「捨てない、捨てない。そんな事はないよ。」
「ありがとうございます。もし、よろしければ、今後も、時たまでいいのでお情けを頂ければ、幸いです。」
お情け?
え?あれを定期的に希望するって事?
何だろう?
都合が良すぎない?
まぁ、いいけど。
「それは構わないが、定期的でいいの?」
「「「「はい」」」」
全員?!
それは、毎日は、あ、いや?
あの隠しステータスがあるから
毎日でも、
いやいや、
爛れた性活がどうのと
考えたばかりじゃないか
いかんいかん
「勿論、本音を言えば、毎日シてほしいですわ。お兄様。でも、おそらく、これからも増えると思いますの。そうなったら、毎日は無理になりますの。ですから、定期的ににと希望しましたの。」
増える?
奴隷が?
それとも女性が?
「あ、出来れば、奴隷で増やしてほしいんだ、お兄さーん。立場が違うと揉めそうだし。でも、元姫とか元お嬢様とかの奴隷ならOKだよ?」
何のフラグ?
拉致は、スキルで持ってるけど
実際はしないよ?
奴隷になってたりしたら
契約変更で連れてきたりするかもだけど
そう言えば
皇城にも何人かいたなぁ
人質の意味合いもあるのか?
でも、奴隷にしたら意味ないだろ?
ちょっと、情報を集めるか
「分かった。とりあえず、今後の方針な。」
せっかく、異世界に来たのだから、冒険者もいいかな思っていた事を述べる。しかし、だったの3日の間に、冒険者ではない行動ばかりだ。ダンジョンに潜る訳でもなし、魔物討伐や採取などの活動もない。まぁ、準備もなしに、ダンジョンは有り得ないし、帝国でダンジョンに潜るつもりもない。
では、何をするのか。地球でも定期的に間引いていたが、悪どい領地経営や悪どい商売をする輩を排除する。と言っても、適度にだ。2:2:6の法則じゃないが、そう言った連中が消え去る事はない。正義の味方になるつもりはないが、悪どい事を野放しにするのもいけ好かない。
問題点はある。手元に色々残ってしまうのだ。それは、処分しないといけないので、拠点を作ったら、その国とかその地域に還元しないといけないだろう。また、出来れば、依頼される形式が望ましい。
まぁ、そんな訳で、今後の方針は、虐げられた連中を救い出し、悪い奴をとっちめる。という事を伝えた。




