第10話 スキルレベルアップ
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謙譲は、結局、余り寝なかった。正確ではないな。体感的には6〜7時間寝たはずだ。ただ、世間的には、36〜42分という時間だ。寝る前に、時間魔法というものを使ってみようと思ったのだ。思った以上にチート魔法だと分かった。
自分自身に、時間魔法をかける。かける際に、体内時間10倍とだけ設定した。その結果、1分間で10分という扱いになったようだ。つまり、36分が6時間なわけだ。それで、36分の睡眠かと言うと、そうではなく、6時間の睡眠なのだ。あくまで、体感ではそう感じている。というレベルでしかないが。
この固有魔法は、戦闘中にもかなり使えるが、それ以外でも、かなり有効であることが分かる。どう有効か。組み合わせがヤバい。よくある空間魔法×時間魔法は勿論、時間魔法×隠形で、さらに見つかりにくく、仕事が早く終わる。他には、時間魔法×生産系(熟成や育成系)のスキルだ。
当然ながら、時間魔法単独でもヤバい。この魔法がかかった状態で仕事をすれば、おそらく、残像の中で何かをしているように見えるだろう。しかも、倍速設定自由自在なのだ。今回は10倍だったが、360倍とか10800倍とか129600倍とかできるのだ。つまり、1秒で1時間だったり1日だったり1年だったり出来る。チート過ぎる魔法だ。まぁ、その分、初動にそれなりのMPが消費されるが、回復しなかったとしても現在の最大MP量なら1秒で1年を4回使える。年単位で使う機会があるかどうかが分からないが。
これまでの使い方は、自身を早める方法だが、対象の速度を遅める方法もまた然りだろう。例えば、封印魔法×時間魔法で、ほぼ永久的な封印が可能だろうし、この世界にコールドスリープのような手法があるかは分からないが、数千年後に、復活したい・させたい場合でも使えそうである。
だいぶ、脱線した感は否めないが、時間魔法が使えるものだという実感は得られたと言っていい。
さて、HPもMPも十分に回復したので、二度寝をするかどうか、ではなく、謙譲は、SPを利用して技術的な成長を考えていた。
上げたいのは、短剣術Lv.1、剣術Lv.2、忍術Lv.1、槍術Lv.1、軽業Lv.1、気配察知Lv.1、隠形Lv.4、忍び足Lv.1、潜伏Lv.1、声色Lv.1、読唇Lv.1、聞き耳Lv.1、密偵Lv.1、陰謀Lv.1、証拠隠滅Lv.1、変装看破Lv.1、詐術看破Lv.1、変身Lv.1、隠し部屋発見Lv.3、宝箱発見Lv.3、暗躍Lv.1、空間把握Lv.3、宝物発見Lv.1、宝箱開錠Lv.1、発掘Lv.1、罠発見Lv.1、罠解除Lv.1、魔力感知Lv.1、魔力操作Lv.1、複製Lv.1、採取Lv.1、料理Lv.1、直感Lv.1の33個の通常スキル。次に、多重思考Lv.1、魔力制御Lv.1、針穴通しLv.1、完全模倣Lv.1、裏道把握Lv.1、従者への愛情Lv.1、全レシピ完全再現Lv.1、悪路走行Lv.1、完全解体Lv.2、生存術Lv.1、経験値共有Lv.1、双剣流Lv.1、自動反撃Lv.1、報酬交渉Lv.1、双槍流Lv.1、跳躍Lv.1、新発見Lv.1、暗号読解Lv.1、連撃Lv.1、転職Lv.1、転移拠点設定Lv.1の21個の特殊スキル。最後に、固有スキル「消費MP減少Lv.3」である。ちなみに、スキル「針穴通し」については、直感に従っただけで、最初は選ぶ気はなかった。また、想像されたとは思うが、通常スキルの最後に出てきたスキル「直感」は、その時手に入ったスキルでもある。
なぜ、このスキル群を選んだか、と言われれば、生き抜くため、戦うため、冒険者として依頼を果たすために他ならない。
10個ほどスキルレベルを10にしたあたりで、「ピコーン」と表示が頭に浮かぶ。
【Lv.10スキルが10個を超えましたので、固有スキル「スキル限界突破Ⅰ」を獲得しました。】
【固有スキル「スキル限界突破Ⅰ」獲得に伴い、称号「初めての限界突破」を獲得しました。】
いやいや、初めてのおつかいじゃないんだから?
『┃電柱┃_・)ジー』
保護者か!!
《┃電柱┃_・)ジー》
対抗すんな!
こいつらは無視して、固有スキルの説明を見てみよう。今までの固有スキルと違い、ⅠからⅡにするためには、他のスキルレベルを上げなければならないタイプのようだ。条件解放の類らしい。説明文は「SLvの上限が20になる。固有スキルの上限も解放される。解放条件:SLv10のスキル10個になる。」だった。
一旦、この固有スキルの効果は無視して、他のスキルを上げていく。SLv10になったスキルが25個になったところで、「ピコーン」と表示が頭に浮かぶ。
【Lv.10スキルが25個を超えましたので、固有スキル「スキル限界突破Ⅱ」を獲得しました。】
【固有スキル「スキル限界突破Ⅱ」獲得に伴い、称号「限界突破(初級)」を獲得しました。】
固有スキルの説明文は「SLvの上限が50になる。固有スキルの上限も解放される。解放条件:SLv10のスキル25個。またはSLv10〜20のスキルのSLvの合計が250になる。」であった。
さらに、「スキル限界突破Ⅱ」を無視して、SLv10のスキルが50個になったら、また、「ピコーン」と表示が頭に浮かぶ。
【Lv.10スキルが50個を超えましたので、固有スキル「スキル限界突破Ⅲ」を獲得しました。】
【固有スキル「スキル限界突破Ⅲ」獲得に伴い、称号「限界突破(中級)」を獲得しました。】
固有スキルの説明文は「SLvの上限が75になる。固有スキルの上限も解放される。解放条件:SLv10のスキルが50個。または、SLv20のスキルが25個。または、SLv50のスキルが10個。もしくはSLv10〜50のスキルのSLvの合計が500になる。」であった。
まだ、SLv10まで上げてないスキルがあるので、固有スキル「スキル限界突破Ⅲ」も無視しよう。ここまで使用したSPは26440(固有スキル「消費SP減少EX」の影響が無ければ52880)であった。残りSLv10になっていないのは、特殊スキルの「暗号読解Lv.1」「連撃Lv.1」「転職Lv.1」「拠点転移設置Lv.1」と、固有スキル「消費MP減少Lv.3」である。必要SPは6600(固有スキル「消費SP減少EX」の影響が無ければ13200)である。
SP獲得方法は、肉体レベルが1〜50の者が、レベルが上がる毎にSP10獲得、肉体レベル51〜98の者がレベルが上がる毎にSP20獲得、肉体レベル99の者がLv.100になる時に50獲得する。一般人は平均レベルも47〜50と言われている。つまり、普通の人は、生涯で460〜490しか手に入れられないのだ。冒険者や軍属の者になると少し事情が変わる。地上の魔物を1匹倒すとSPを1獲得する。世界各地にあると言われているダンジョンでは、また違う設定があるようだ。その為、特に冒険者はSPを獲得しやすいが、それでも、生涯でSPを5万以上獲得するのは、難しいとされている。最早、謙譲が人外であることは、間違いないようだった。
閑休話題
目標としていたスキル群を全てSLv10まで上げたところで、謙譲は、今上げたスキルのうちの通常スキル「剣術」「槍術」「軽業」「気配察知」「隠形」「忍び足」「潜伏」「読唇」「聞き耳」「変装看破」「詐術看破」「魔力感知」「魔力操作」「直感」と、特殊スキル「多重思考」「魔力制御」「裏道把握」「悪路走行」「完全解体」「生存術」「双剣流」「自動反撃」「双槍流」「跳躍」「連撃」「転職」を上限いっぱいまで上げることにした。なお、固有スキルの「消費MP減少」「消費SP減少」を上げない理由は、「消費MP減少」はLv.10(正確にはLv.10ではなく、EXになっていた。)で最大になった為、レベル上げ必要なしと後になって気づいた為である。
さて、「剣術」から上げていきますか。
剣術Lv.25になった時だった。「ピコーン」と表示が頭に浮かぶ。
【スキル「剣術」のSLvが25に達しましたので、称号「剣豪」を獲得しました。】
さらに、剣術Lv.50になった時、「ピコーン」と表示が頭に浮かぶ。
【スキル「剣術」のSLvが50に達しましたので、称号「剣聖」を獲得しました。称号「剣豪」は消失しました。】
剣術Lv.75になったら、剣神か?!とワクワクしたが、何も起こらなかった(>_<)
ぐぬ。
Lv.100が必要なのか?!
どうしたら、スキル限界突破Ⅳになるんだ?
法則的には、Lv.10を75個か、
Lv.10〜75の合計が750とかの筈だが。
いや、しかし、本当に剣神が
剣術Lv.100でいいのか?
ぐぬぬ。
次の「槍術」で分かるはず!
槍術Lv.60で分かるさ
結論から言うと、「スキル限界突破Ⅳ」は「槍術Lv.60」では手に入らなかった。槍術でも称号は手に入った。Lv.25で「槍豪」、Lv.50で「槍豪」が消え「槍聖」になった。「槍術Lv.75」になった時、勘違いに気がついた。
そうか
Lv.10になったのが61個で合計が610
75にしても上がったのは65だから
きっと軽業Lv.20で!!
しかし、「軽業Lv.20」になっても「スキル限界突破Ⅳ」にはならなかった。「軽業Lv.75」になり、「隠形Lv.75」になり、徐々に「スキル限界突破Ⅳ」を思い出さなくなった。そして、「忍び足Lv.75」になったあたりで「スキル限界突破Ⅳ」については完全に忘れていた。ところが、「潜伏Lv.75」になったときだった。「ピコーン」と表示が頭に浮かび、何だろ?と不思議に思っていた。
【SLv10〜75のスキルのSLvの合計が1000を超えましたので、固有スキル「スキル限界突破Ⅳ」を獲得しました。】
【固有スキル「スキル限界突破Ⅳ」獲得に伴い、称号「限界突破(上級)」を獲得しました。】
今さらかい!
よっしゃ!!
「SLvの上限が100」!!
剣術と槍術を100まであげてみようか!!
ついに、称号に神がついた!!そこから、少々、調子に乗ってしまいあらゆる武術をLv.100まであげてしまった。称号が手に入らなかった武術もあったが、剣神や槍神以外では、以下の通りとなった。
棍術Lv.100⇨称号「棍神」
刀術Lv.100⇨称号「刀神」
斧術Lv.100⇨称号「斧神」
弓術Lv.100⇨称号「弓神」
槌術Lv.100⇨称号「槌神」
体術Lv.100⇨称号「拳神」と称号「蹴神」
盾術Lv.100⇨称号「守護神」
鞭術Lv.100⇨称号「鞭神」
そこまで手に入れた時のことだった。
【スキル条件を満たしましたので、武術系スキルが統合されます。今後は「武術Lv.100▽」と表示されます。】
【称号条件を満たしましたので、武術系称号が統合され、称号「武神」を獲得しました。】
【スキル条件を満たしましたので、固有スキル「スキル統合」、固有スキル「スキル合成」、固有スキル「スキル創造」を獲得しました。】
【スキル条件・称号条件を満たしましたので、「武神の加護」が「武神の加護Ⅱ」に進化します。】
何じゃそら!!!
『あー、テステス。こちらシヴァ。そちらユズル?』
ユズルが「Yuzuru」に聞こえるくらい、片言だった。
あ、ども
数字がつくと会話可能なんですか?
『次元神様に、許可を得ただけだよ?』
ナイスタイミングですね!
『今後ともよろしく』
次元神と違い、とても丁寧だった。
こちらこそ、よろしくお願い致します。
ちなみに、称号の説明文には、「Ⅱ」に特に意味はなかった。既に持っていた為、重なっただけのようだ。さらに人外度が増したのだが、武術に関わると思われる、[体力・攻撃力・器用さ・敏捷性・生命力・回避・防御力]の数値がそれぞれ6500ずつ増えた。
自重しなさ過ぎる、ステータスを眺めた後、ふて寝した。勿論、ステータス確認前に、ちゃんと残りのスキル群はSLv上限いっぱいまで上げてからである。
カレンダーの都合上、次回更新は5日後ではなく、2/28の6時です




