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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
街から帰って
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1話 ---侍女踏々---

「ただいま戻りました。多少荷物があるので、工房へ運んでください。エビはすぐにでも解体したいので準備をお願いします。」




ひーちゃんが大量の品を携えて帰ってこられました。

市場に行っておられた様ですが、楽しかったのかほくほく顔です。


ひーちゃんが色々やらかすので、侍女控室では手狭になり、続きの部屋を工房として改装されました。

色々と品が持ち込まれますが、先ずはエビですか。

ジュルリ。

これは試食が楽しみです。


と、その前にまずはお召替えです。

まずはあーちゃんが衣装を脱がしながら魔法で砂等などを取り除きます。

次にいーちゃんが塗れタオルで体を拭いた後、水分を飛ばし。、

仕上げに、私が風と火の応用の温風で体を温め、埃等を飛ばします。

最後に衣装を着せて完成です。

下級貴族から貴公子への大変身です。


本来、召使たちは主の前で魔法を使うことは禁止されています。

魔法には攻撃的な要素ばかりなので、私たちの魔力はもっぱら魔道具用です。

主の危機等の緊急時は別ですが、日常には魔法は使いません。

常に使うだけの魔力がないのが実情です。

『ドラマル』は掃除に有効ですが、部屋全体に実行すると倒れてしまいます。

それができる魔力があれば、魔法士団か騎士団入りです。

ですが、

最近ひーちゃんの実験に付き合う様になってから、なんだか魔力が増えたような気がします。

それこそ一般魔法士並みに。


で、増えた魔力が勿体ないということでひーちゃんに『生活魔法』と言うものを教えてもらいました。

あーちゃんには、体や衣装についた砂を取り除く『スナドリ』

いーちゃんは、湿った体や衣装を乾かす『カンソウ』

私には、温風を起こす『オンプウ』


いずれも聞いたことのない魔法名ですが説明を受け、練習をして、発動したのでOKなんでしょう。

おそらく、ひーちゃんのオリジナル魔法です。

おっと、これは内緒ですよ。


この魔法達はこの部屋限定ですが解禁されています。


べーちゃんですか?

べーちゃんは『テイシュウハ』なる魔法をひーちゃんに発動中。

本来『癒し』は聖魔法に分類されるんですけど、ひーちゃんはそれを雷魔法で再現されてます。(実際に発動しているのはべーちゃんですが)

雷魔法なのでピリピリします。

『ピリピリが気持ちいい』なんて『ひーちゃんはマゾ?』なんてどこかのコメディのタイトルっぽいのが思い浮かびましたが、受けてみて納得です。

そのピリピリを受けた後、体がスッキリします。


目下の問題は、べーちゃん自信が受けれない事。

この部屋に雷属性が他に居ませんから仕方のない事です。


おや?

竹の敷物を敷き、その上にうつぶせにべーちゃんを寝かせるように言ってます。

何をするんでしょう?

べーちゃんの腰にひーちゃんが立ってフミフミしています。

主による侍女虐めです。事件です。

って、べーちゃん、なんか気持ちいい顔をしています。

『べーちゃんはマゾ?』


え?私ですか。

確かに最近、腰のあたりに違和感がありますが。

ここに寝ろ。と?

ご命令とあれば従いますが、この腰が余計に悪くなったら例え主でも責任取ってもらいますよ。

加えて私はS属性ですので踏まれて喜ぶような性癖はもっておりませんよ。

「アン♡」

「ウフン♡」

「クフ♡」

何ともイケない声があふれてしまいます。

私にM属性はついていなかったはずですが…踏まれて気持ちいいなど…

変な性癖を開発されてしまうと、別の意味で責任取ってもらう必要がでてきますね。



実はあれも『癒し』の方法の一つで、『マッサージ』って言ってました。

『癒し』ではありますが魔法ではありません。

体に『ツボ』と言うものがありそこを揉んだり押さえたりすると疲れが取れるものだそうです。


変な性癖でなくて安心したような、残念だったような…

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