5話 ---寒武紀湖---
樽水槽での活け魚販売もあった様だが、午前で捌けてしまったらしい。
今は、塩漬け、干物、燻製が売られている位だ。
エビ、カニ、貝類はおが屑等使えば1日位は生きていられるのでまだ販売しているようだが…。
と、箱の中からビョーンと飛び出た。
地上でピチピチしているエビ(?)はまさしく…
「あっ!こら!また飛び出しやがって。」
店のおじさんがしっぽを持って持ち上げる
「おじちゃん。このエビってなんていうの?」
「おっコイツかい?コイツはアノロ塩湖産のアノロヒラメエビさ。大きさに比べて食べるとこは少ないんだが、味噌がたまらくうめーんだよ。貴族様に大人気ってとこさ。坊ちゃんも買って行くかい?」
「その塩湖ってもしかして、象みたいなエビもいる?」
「坊ちゃん物知りだね。アノロゾウエビを知ってるとは。あいにく午前で売れちまったよ。おっ。あったあった。これも旨めーよ。アロノゾウリエビ」
と、出してくれたのは三葉虫?
なんてカンブリアな湖なんだ。
アノロ塩湖って。
アノマロカリス、トリロバイトの登場だ。(オパビニアは登場ならず)
昔の田んぼでよく見かけたホウネンエビだが、アノマロカリスに似てね?




