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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
お茶会顛末記
71/613

2話 ---茶会当日---

「「「「「お茶会へのお招き。ありがとうございます。ルーフィン公爵夫人。」」」」」

飴がまだ来ぬ。本当に間に合うのかや?


「この前のべっこう飴。おいしゅうございました。今回もご用意していただけてるんですよねぇ」

バッヘン侯爵夫人め、先制攻撃ですか。

まだ用意出来ていないことを悟られてはいけません。

焦りを顔に出さぬようにし、どう切り替えそうか逡巡していると、先日嗅いだ馨しき香りが…


ワゴンに乗せられて来る茶色き物と白き物。それを運ぶはバーバラーヤかや?。


「そう焦らずともよいではありませぬか。まずは新作の茶菓子を楽しんで下さいまし」


フィロルウェインめ、頼みもせぬのに『シフォンケーキ』を用意してくるとは。

それは助かったのだが、しかし飴がまだ来ぬ。間に合うかや。


「まあ、こちらは黄色。こちらはピンク。橙に緑。なんてきれいな。」

「それにそれぞれ香りが違いますこと。これは何ですの?」


わーそんなの私知らナ~イ。こんな色とりどりハジメテミタ~!エ~ン、どうしようドウシヨウ。


内心焦りながらも、笑顔を貼り付け

「シフォンケーキというものですゎ。色香の違いまで言ってしまうのも無粋というもの。ぜひ食してみて当ててみてくださいましな」

なんとかとりつくろえた妾、エライ!


バーバラーヤが近づいてきて、そっと耳打ちしてくる。

「こちらをお読みください」とカンペ渡された。

周りに気づかれないように読む。


[黄色は混ぜ物なしのプレーンタイプ。ピンクはミチゴ。橙はポレンジ。緑はカールを混ぜ込んでいます。飴は頃合いをみてお持ちします。(フィロ)]


助かりはしましたが、心の臓に悪いですゎ。

ミチゴは苺、ポレンジは蜜柑に似た果物。カールは法蓮草に似た野菜です。

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