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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
家族集合
67/613

5話 ---父子交渉---

「フィロルウェイン。」

「何でしょう、父上?」

「さっきの演目、儂に譲ってくれぬか?」

「どういった事でしょう?」

「公務で演劇を見る機会があるのだが、最近マンネリ化していての、面白くないのだ。しかしさっきの演目。理屈を知らぬ者には驚きを。理屈を知ってる者には笑いを与える、全く新しいものだ。これを当家の銘入りで広めたいのだ。」


新しい物だったか。大道芸あたりでやられてそうな題目と思ったが、いかんせん。まだ僕はこの屋敷から出たことがないのだ。


「父上。僕はまだ、この屋敷から出たことがありません。先ほどの『面白くない演劇』や街を見に行くこと。これをお譲りする条件とします。」

「ヒロにぃずる~い。ハルもみにいきたいゾ。」

「あっ訂正です。ファルシオンと一緒に見に行くこと。これを条件とします。」


父は渋い顔をする。

一般的に貴族子女は、洗礼を受けるまで屋敷から出ることはない。規則で決められているわけではないが、主に防犯上の理由であろう。


ここで、ハルとアイコンタクト。目を潤ませてダブル『どうするアイ○ル作戦』発動。


「あ~~解った。その条件を飲もう。」

「「ヤッター!」」

「ただし!」

[[ビクッ]]

「儂と護衛付きだ。文句は言わさん。」

まぁ、当たり前か。


「妾は異議ありますわ。」

おやおや、義母からとんだ横槍が。やはり息子を街へ連れ出すなど危険を感じているのか?


「妾も連れてってくださいましな。」

ただ付いて来たいだけだった。


なんか大げさなことになりそう。

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