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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
家族集合
66/613

4話 ---卵泡焼菓---

「いただきます」

「いただきまぁす」

「いただきますゎ」

「うむ」


落ち着いてもらうために、先にお茶にすることにした。

「ナニこのフワフワのシュワシュワ!身も心も蕩けてしまぅ~!それにこの白いのもフワフワでまったり~!」


最近、義母が[壊れる]という噂を聞くが、これがそうか。

余計に興奮させてしまったか?


「コホン。フィロルウェインや。これは何というデザートじゃ?」

さっきのはなかったことにしたいらしい。


「母上、『シフォンケーキのホィップクリーム添え』といいます。」

茶菓子は先日、試作に成功したシフォンケーキに乳のクリームをホイップしたものを添えてある。

ホイッパー様々である。


「そのレシピ。妾に譲ってはくれぬか?」

これは想定していたことだ。

「いいですよ。しかし今回のレシピには専用の道具と『馴れ』が必要となります。」


温度調整に僕は自分の『眼』を使ったが、何度か試作する内、ガーリィが炎の状態で調整できるようになっていた。

ラーヤやイリスに至っては、内部水分感知で調整できていた。こればかりはレシピに書けない。


「料理人が『馴れ』るまで時間がかかる事。専用道具はお渡ししますが改良があれば教えていただくこと。これらを了承していただけるなら、レシピをお渡ししましょう。」

「本当かや?今から楽しみじゃ。」

「いいですか?さっきも言いましたが、『馴れ』るまで何度か失敗することを覚悟しておいてください。決して料理人をせかさないように。」

「解っておる。妾はそんなに『暴君』ではないわ」


しっかり釘を刺しとかないと。

『無茶ぶり⇒失敗した、料理人がクビ』なんて聞いた日にゃ寝覚めが悪い。

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