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3話 ---鏡演種明---
「父上、義母上。今説明するので落ち着いてください。」
幕を開けてもらい、舞台に上る。
「「フィロルウェインが…鏡に…写っていない???」」
[鏡]を抜けて反対側へ
「「?????????」」
「ドコデ、モドア。出て来てください。」
現れたドコデはさっきと同じ格好だが、モドアは左右正反対となっている。
「これはタダの大きな枠で、枠を挟んで兄弟で演技してもらったものです。楽しんでいただけましたか?」
親たちは「………」
「すごかった。とちゅうまで『ほんとはかがみ?』かとおもっちゃった」
「ん?ハルは最初から鏡はないとおもってった?」
「うん! でもおもしろかった。」
ホントにこの成長っぷり。これがあの愚弟か?駄弟か?
それに比べて我が親たちは「………」
ある時、ドコデモドア兄弟を見ていて、二人の間に魔力の繋がりがあるのが見えたのだった。
非常に薄い繋がりであったが、これが先の---魔法実演---でのシンクロの正体か?
試しに、目隠しして自由動作させたところ、見事に鏡面シンクロ動作したのを見て今回の演目を思いついたのだった。




