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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
1月1日のドゥーブル卿
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4話 ---子息沙汰---

「してドゥーブル卿よ。其方の所には男児はおらなかったの。」

「はい、ゆくゆくは婿養子を迎えようかと思っております。」


まだまだ娘の結婚話は早いと思うのだが、それでも貴族というもの、後継ぎは考えておかねばならぬモノ。


「そこでじゃ、其方の所にこのヨルークを預けてみようと思っとるんじゃがどうであろう?」

「『預ける』とは?」


ここでアクダイ候の子息の話とはどういう事であろうか?


「従者として教育するもよし。養子として受け入れるもよし。じゃ。養子にしたとて嫡男として育てよとは言わぬ。単に『男児』を育てて見ぬか、という事よ。」


そういう意図でしたか。


「ならば養子として迎えたく思います。」

「即決じゃのう。よいのか。」

「ヨルーク殿を私に預ける事は陛下の恩情にございます。その恩情を受け入れない事は臣下にはありえませぬ。しかしながら従者として受け入れれば、いつまでも『アクダイ』の悪名がついて回ることになりましょう。それよりは我が息子として受け入れようと思った次第であります。」

「其方に話を振って正解じゃった様じゃの。ヨルークよ、ドゥーブル卿はこういって居るがどうじゃな。」

「へいか。わたくしにいぞんはございません。」

「ということじゃ。ドゥーブル卿、頼むぞ。」

「御意に。」



「これにてすべての沙汰が下った。これにて裁判は終了するものとする。」


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