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10話 ---繰出準備---
風呂を上がるとルル兄は王城へ帰っていった。
さて、今日は新年初市に繰り出すとしよう。
途中で、デルとセレスを回収するので御付きは無しにした。
(ラーヤは渋い顔をしていたが『護衛は付くから大丈夫だよ』とごり押しした。)
今日の護衛は、ネプト兄さんだ。
ここひと月ほど姿を見なかったんだけど。
「昨日の件の潜入捜査を受け持っていたんだよ。」
「えっ!それじゃ連チャン勤務じゃないですか。今日位休んだら?」
「そんなやわな鍛え方はしていないさ。実をいうとヒロ君の護衛任務は一番おいしい仕事なんだよ。」
『おいしい』って、そりゃ買い食いの時は騎士兄さん、姉さんの分も買って一緒に食べているけど…
あっそうか。
基本的に護衛自信は隠密部隊が受け持っているから直接護衛は、
『護衛対象の傍にいるだけの簡単なお仕事です』
って事か。




