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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
ルーシフェル殿下捕物帖
575/613

2話 ---侍女嗜み---

「…という次第にございます。ヒロ様。」


ルル兄が何を隠しているか調べてもらおうとラーヤに言ったら、ラーヤはすでに知っていた。


「よくそんな極秘任務、ラーヤは知っていたね。」

「侍女の嗜みにございます。」


イヤ、そんな嗜みなんてないです。


「なるほど、言ってみればこれがルル兄の成人初任務なわけだ。」

「しかしながら、このまま進めてしまいますと、今回のルル殿下の御任務は失敗に終わります。」

「どういうこと?」

「粛清を懸念してアクダイ侯爵が他国へっ亡命するとの事です。

主だった財はすでに郊外へ移動済み。今夜半前に主だった家人が出た後、屋敷に火を放ち証拠を消すとの事です。商家の方も同様の計画がなされております。」

「それは大変だ。すぐルル兄に知らせないと。」


ただの小火ボヤならともかく証拠隠滅なら大火だ。下手すれば王都が火の海になる。

まあ、そのドタバタで逃げるつもりなんだろうけど。


「それには及びません。すでにオルソン様配下の隠密部隊が、侯爵家、並びに商家へ潜入中にございます。連絡あり次第ルル殿下は対策を取られるものと思われます。」

「それはよかった。でもなんでそんな事までラーヤは知ってるの?」

「侍女の嗜みにございます。」

「…」

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