571/613
11話 ---殿下御泊---
「有意義な時間であった。今日はルーフィン家に泊まらせてもらうとする。母上、他御婦人方、気をつけて帰られよ。」
ルル兄がこの場から退場する。
って、泊まるなんて聞いてないよ。
「ハル、ここは任せた。」
「任せて、ヒロ兄」
後片付けの監督ならハルで十分だろう。(ただ居るだけでいいし)
僕はルル兄の後を追う。
「ルル兄。いきなり泊まるなんて、何があったんです?」
「うむ、おかしいか?」
「だって王城とは目と鼻の先だし別に泊まる必要もないのでは?」
「ヒロもつれないことをいう。多少夜更かしして語り合うのも悪くなかろう。」
いや、男同士のパジャマパーティーしてもおいしくないんだけど…
『日課』もできないし。
『日課』といっても精通もまだですしアノ事じゃないですよ。
いつもの光塊操作です。




