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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
もうすぐ年が変わります。
558/613

7話 ---休憩場所---

「おっちゃん。やってる?」


いつもの魔肉屋のおっちゃんの屋台だ。


「いらっしゃい!坊ちゃん。坊ちゃんのおかげで儲かってます。」



いつもラーヤが一緒の時は、必ずどこかに座って食べることになる。

そんな時、飲食スペースまでの移動に苦労する場合があった。

(場所は隠密部隊がすぐ探してくれたが。)

『歩き食べ』も屋台のだいご味ではあるが、落ち着いて食べたい場合があるのも事実。

事実、広場や植え込み付近の場所は出店側には人気の場所だ。


前に、ここのおっちゃんとそのことが話題になり、『試しにもうひと区画借りて椅子とテーブル置いてみては』と提案してみたのだった。

丁度その話を、隣の果実水屋台のおばちゃんも聞いていて今回、共同でひと区画借りたとのことだ。



「坊ちゃんのおかげで売り上げもいつもの倍見込めます、ありがとうございます。」

「ほんとヒロ君のおかげで、飴湯や果実湯が売れて助かってるわ。」


今の時期寒いので果実水は売ていない。

この時期に売れるのは果汁をお湯で溶いた『果実湯』か麦芽飴を用いた『飴湯』だ。

『飴湯』とは言っているがそれほど甘くなくショウガも入っているので味は薄めた『ショウガ湯』だ。

しかしショウガのおかげで、体が温まるので冬屋台の定番商品なのだ。



「ハイ、坊ちゃん。串焼き三人前。御代はいりません。」

「えっ?」

「これだけ儲けが出たのは、坊ちゃんのおかげです。そのお礼です。」


う~ん、いいのかな?


「そっちだけずるいよ。そこのイケメン兄さん、こっちの飴湯も持ってってくださいな。」


おばちゃんからも無料提供の提案だ。

そうなると断るのも悪いな。


「おっちゃん、おばちゃん。有り難くいただきますね。」



ここでゆっくり休んだ後、年末市を楽しみ、屋敷に戻ったのだった。

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