5話 ---教書不要---
続く記述によれば、
属性が決まればそれ以外の属性魔法は使えないということだ。
身体強化はどの強化も使えるのだが得手の傾向が属性に関係する。
魔力は使えば、量も精度も増えるそうだが最後には「神への祈りと感謝を」と締めくくられている。
どこまで神を崇めたいんだか…
後の記述は、魔法の名称、効果、詠唱(+動作)、練習法 が魔法ごとに記述されている。
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魔法名:チャッカ
効果:指先に炎を灯す
詠唱:「我、小さき炎を灯すものなり。我が指先の魔力よ炎となれ。チャッカ」
動作:前もって指を立てておきます。(どの指でも結構です)
練習法:指先に魔力を集めつつ詠唱。最後の魔法名でその魔力に火をつけます。
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『火をつけます』っていきなりは無理だろう。
でまだ続きがある。
ってナニナニ?
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できるまで、魔力を込め詠唱を繰り返してください。
その行為を神がお認めになったとき魔法が発現します。
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……『神』『神』『神』。うんざりだ。
他の記述もおおむねそんなんだ。
炎の大きさも ピンポン玉 テニスボール ソフトボール大 まで別の魔法名となっている。
創術はここまで
次に定番「ファイアーボール」の登場だ。
これは詠唱が二つある
「我、炎を操るものなり。大炎より別れ、カノ者を焦がせ」
「我、炎を作るものなり。炎球を成し、カノ者を焦がせ」
操術のみ、と複合術の2種類だ。
他にも魔法名は続くが無視して次の書だ。
「青の書」「緑の書」「黄の書」共に序章の記述は一緒。
青の書では創術は「テッカ」(水滴を作る)のみで後は操術。
緑の書では最初に書いてあるのが「セン」(微風を起こす)。
黄の書の最初が「ツブト」(小石を飛ばす)。
何気に日本語チックな魔法名だな。
で、ざっと見た僕の感想は
「これ、いらね。」
である。




