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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
ローレント侯爵領へ《冬》
546/613

13話 ---野獣精肉---

猪や熊は止めを刺されたら、即座に川まで運ばれ、血抜き、内蔵抜きされ、川に沈められる。

内蔵に巣くう寄生虫や病原体を排除し、熱による肉の劣化を抑えるためだ。


半分は今日の宴に使用され、後の半分は熟成、干し肉、燻製に回される。


「御爺様。宴に固い肉をそのまま使用されるのですか?」


固い筋張った肉は食べたくないぞ。


「フィロルウェインは良く知っておるの。左様。捕れたばかりの肉は柔らかくないし、野獣なので筋張っておる。しかしの、今回出張ってくれた騎士や領民たちが、このような多量の肉を前にして黙っておると思うか?」


領民はともかく騎士達は総じて肉食系が多い。

(みんな、野菜もたべようよ。)


「無理ですね。暴動が起きます。」

「そうであろう。それに多少固かろうとこれはこれでうまい物じゃよ。」


そうは言ってもなぁ~


「…御爺様。少々肉を分けてもらえませんか?」

「ヒロ兄、何かつくるの?」

「そのままだと僕らには噛み切れそうにないからね。食べやすくしようと思って。」

「ああ、あれだね。」

「あれだけじゃないよ。もう一つ考えていることがあるんだよ。」

「えっ、どうするの?」

「…聞いていると、固い肉を柔らかく食べる方法がある様じゃの。解った、その加工肉を儂にもふるまう事。それであれば好きなだけ持って行け。」

「ありがとうございます。御爺様」


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