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9話 ---早朝鍛錬---
「「師匠。お願いします。」」
「うむ。」
今回は師匠が居るので直接の鍛錬指導となった。
僕ら的には嬉しいのだが、
「「せっかく羽が伸ばせると思ったのに~」」
とはウルエル姉さん談だ。
さらに、ここの騎士団の鍛錬指導も今回特別、師匠が受け持つことになった。
「今日は儂が皆の鍛錬指導することになった。皆よろしく頼む」
「…「はい!将軍閣下!」…」
ここの騎士団員は皆期待に胸を膨らませていたが…
[…こ、こんな…厳しいも…のだった…とは]
[じ…死ぬ…]
[き…騎士の鍛錬とは…こ…こういうものではないはず…]
音を上げていた。
「鍛え方が足りぬのう。ヒロとハルを見てみぃ。負荷を抑えてあるとはいえ、皆と同じ鍛錬でまだ涼しい顔をしておる。」
確かに顔には出してませんが、結構きついです。
騎士姉さん達も『凛』とはしてるが、
[…[何で他領でも地獄の鍛錬うけなきゃならんのだ~~~!]…]
心の声、駄々洩れです。




