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3話 ---逢引工作---
「オル兄さん、ルミ姉さんがね、一度、月市を視察してみたいって言ってたよ。一緒にに行ってあげたら?」
「でも月市って言ったらヒロ君の護衛があるじゃないか。」
オル兄さんの肩書は副団長、火属性部隊隊長だが、他にも隠密部隊の隊長もしている。
僕の市散策の影の護衛責任者だ。
「たまにはさ、部下に任せてみたら?隊員を信頼することも隊長の役目でしょ。」
「そんなもんか?」
「今度ルミ姉さん来た時にに話してみたら?」
「しかし皆が仕事をしてる中、一人だけ休むというのも…」
こんの仕事人間が!
「いいですか、オル兄さん。これも騎士団同士の交流というお仕事なんですよ。」
「そうか…よし、ルミ嬢に打診してみよう。」
やれやれ、なんとかなったか?




