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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
姫百合騎士団団長
523/613

13話 ---手合後談---

「いやぁ実に美しい。思わず見惚れて対応が遅れる所でした。」


えっ?


「そんな、美しいだなんて…」


今まで剣の強さを褒められることは有っても、『美しい』だなんてそんな…


「出来れば今後ともお付き合いできると嬉しいのですが。」


えっえっえっ!?

私。口説かれてるの?!

わわわ、それより!返事!返事!


「はっ……はい。ぜひに。」

「ありがとうございます。」




今まで私に縁談話が無かったわけではありませんが、持ち込まれる釣書は軟弱な相手ばかり。

余りにもうんざりな話ばかりに、


「私より弱い男の話は持ってくるな!」


と怒鳴ってしまう始末。

諦めていたわけではありませんが、私より強い男はそうそういません。




「オルソ~ン♡こっちの子も♧相手してあげて♢」

「解った。今行く。」


そうです!

親密になるには、まずは名前呼び、愛称呼びです。


でもどう切り出せば…


え~い!女は度胸!

思い切って


「ダーグレン卿…今後『オルソン様』とお呼びしてよろしいでしょうか。」


よく言った!私!


「よろしいですよ。『…卿』付けなんてガラではないので、名前呼びしていただいた方がしっくりします。」

「ありがとうございますオルソン様。それでした私の事は…」


そうだった。今まで名前呼びされたことは有っても、自分の愛称って…何だっけ?

そうだ!


「先ほどフィロルウェイン殿よりいただいた『ルミ』とお呼びください。」


愛称をくれた弟弟子に感謝です。


「わかりましたルミ嬢。それでは失礼します。マーケリー。ルミ嬢に相手してもらいなさい。」


『ルミ嬢』だなんて。


「ラウト卿。マーケリー=ウェドゥネスといいます。手合わせよろしくお願いします。」


女の子扱いなんて何年ぶりかしら。


「ラウト卿?」


でも、次に会うためにはどうしたらいいのでしょう。

初めての事で頭が追い付きません。


「どうかなされました?ラウト卿?」


ハッ!

そうです、今は『団』との交流最中でした。


「失礼。先ほどの剣戟を思い返していたのです。」

「すごい剣戟でしたからね。勉強になりました。」


口から出まかせでしたが、納得してもらえたようです。


「ではウェドゥネス卿。いきますよ。」

「お願いします。ラウト卿」

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