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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
姫百合騎士団団長
522/613

12話 ---VS剛剣---

おじいさんに言われたように、別の者と相対してみよう。

当団に剛剣使いは居ない。

いい機会だ。


「エドルーゼ。この中で『剛の剣』の者はだれであろうか?」

「それでしたら、副団長のオルソン=ダーグレン卿ですね。あそこにおられる赤髪の偉丈夫の方です。」



本来なら『剛剣』と『速剣』なら『速剣』に分があると言われるが、閣下おじいさんの騎士団だ。

何らかの対処策を持っている事は十分に考えられる。

それに副団長なら実質、団のNo.2だ。

そんな者との対戦からは何か得るものがあるであろう。



『偉丈夫』とは言っているが、それほど大男でもない。

しかしその風体は『団を背負うもの』という雰囲気を醸し出している。


「ダーグレン卿。少しよろしいでしょうか。」

「ラウト卿。なんでしょう?」

「ダーグレン卿はこの騎士団一の剛剣使いとお聞きしている。一つ手合わせをお願いしたい。」

「…いいでしょう。あちらへ移動しましょう。」


応じてくれて助かります。


「マーケリー。立ち合いを頼めるか?」

「はい、副団長。」

「準備はよろしいですか?ラウト卿」

「はい。いつでもいいですよ。」


「では、イルミナス=ラウト対オルソン=ダーグレン。模擬戦…始め!」




さすがは団のNo.2だ。

一切の隙が無い。

隙を作ろうと速剣で攻めてみるが、対処されてしまう。


それはそうか、

毎日のようにおじいさんの剣を受けていれば、その対策は体にしみこまれている。


一見、打つ手がないように思えるのだが、なんだろう?

打ち込めば答えてくれる。

こちらの真剣を受け止めてくれる。

そんな剣だ。

…楽しい。


でもそれだけに、止め時が解らない。


何合、打ち合ったろうか?

急に相手の気が膨れ上がり


「フンッ!」<ガッキーン!>


剣を叩き落されてしまった。

これぞ!剛剣!


「…まいりました。」

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