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4話 ---型繋手合---
色々、おじいさんに教えてもらっているが、今のところ、先輩方には模擬戦で勝てていない。
「ほほう、型も一通りできるようになったのぅ。一つ手合わせしてみるか?」
今度は対人での方繋ぎの練習だ。
「ほれ、そこは一の型から五へつなげると自然に剣が振れるじゃろう。」
「そこは 三-六じゃ」
おじいさんの手合わせを受けるたびに、模擬戦で先輩方に勝てるようになっていった。
「イルミナスの成長はすごいわね。」
「最初は『騎士としてやっていけるのかな』って心配してたけど、このままじゃ私達、追い越されちゃうわね。」
よく、女同士の集団では、『妬み』『やっかみ』等ドロドロ渦巻いていると聞いていましたが当騎士団ではそういう事とは無縁のようです。
皆が私の成長をほめてくれます。




