1話 ---魔書序章---
やっと『魔法』のターン、突入です。
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○序章
魔法とは魔力を糧に物体に働きかける術であります。
魔力とは神羅万象に存在し、この世の全ては魔力と切り離せない関係にあります。
悪魔の眷属となるべく魔力を扱う術を与えられた存在が『魔獣』であり、それに対抗すべく、魔力を自由に扱える様に神から許された存在が『人』であります。
ですから、魔力の強い『王族』『僧侶』『貴族』は神に近い存在と言えます。
魔力にはそれぞれ属性があり、主に『火』『水』『風』『土』『雷』『心』『闇』『光』があります。それぞれ『赤』『青』『緑』『黄』『紫』『桃』『黒』『白』色分けされます。
6歳の洗礼の際に、聖玉を介し神によりあなたの属性が決定されます。その際には聖玉は各属性の色を発します。基本、属性は一人に一つですが、まれに2属性、3属性を持つ者がいます
各魔力はそれぞれの属性にあったものを作り出したり、操作することができます。これを創術と操術と言います。
また各属性を持つ者は、同属性の魔法に対して直感的な理解ができます。
各属性についての概略を示しましょう。
『火』は炎が作れ、それを操ります。身体強化では筋力増加と相性がいいです。
『水』は水を操ります。創術も使えますが少量しか発生しません。身体強化では治癒力強化と相性がいいです。
『風』は風が作れ、それを操ります。身体強化では速力強化と相性がいいです。
『土』は土を操ります。この属性は創術が使えませんが、石なども操作対象とされます。身体強化では防御力強化と相性がいいです。
『雷』は雷が作れます。操術が非常に難しく習熟には専門の魔法師の元での修行が必要です。
『心』は心を操ります。禁忌に触れる部分もありますので習熟には専門の魔法師の元での修行が必要です。
『闇』は闇が作れます。闇への理解が非常に難しいので習熟には専門の魔法師の元での修行が必要です。
『光』は光が作れ、それを操ります。単なる光源です。
この『赤の書』は『火』の初歩魔法を学ぶものです。与えられた『火』属性に神への感謝の元、学んでいきましょう。
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