7話 ---一寸茶会---
失敗品を片付けてもらい、お茶会Timeである。
ラーヤとハル付き侍女さんには、別テーブルに移動してもらって食べてもらう。
主と同室で食事を取る事など、許されない事と思うが、またラーヤの「お役目です」説得してもらおう。
おそらく、母上から報告命令受けていると思うから、
「ファルシオン様がどのような物をお食べになったか報告の義務があるのでは?」
といえば納得してもらえるか?
納得してもらえたようだ。
それでは「いただきま~す」
ハルも遅れて「いららきまぁす」
やはり、氷室で冷やすと、さらに美味しい。
ハル付き侍女さんが固まっている。
ハルは「おいひぃおいひぃ」とあっという間に完食
イリスは「なに?どんな味なの」という顔をし
アリスは「あたしも食べたい食べたい食べた~い」顔をしている。
二人とも、顔に出しちゃいけないよ。
べティ、ガーリィはさすがに無表情。(目がちょっと泳いでるかな)
待ってなさい。あなた達の分は別にあるから。
「ひろにぃ。もっとたべたい。」
やっぱりそう来たか。
「母上にあげる分と一緒にハルの分も入れてあるよ。後で部屋に帰ったら一緒に食べたらいい。」
「やら。いまたべたい」
う~んどうしよう。
「今、食べちゃうと後で母上と食べる分がなくなっちゃうぞ」
「…やら。」
もうちょいか?
「我慢して、部屋に持って帰ると、母上が褒めてくれるぞ。」
「…う~」
「それに……母上と一緒に食べると。もっとおいしく食べれると思うな~」
「ほんろ?」
「それを確かめるために、母上に持って帰るのだよ。」
「ん。ぼく、がまんしゅる。」
説得成功!
「ひろにぃ。『いららきまぁす』ってらに?」
解らず言ってたんかい!




