6話 ---駄弟誘導---
「ぼくもやりたぁい、やりたぁい、やりたぁ~い。」
駄々をこねだしたぞ。どうしよう。
そうだ。
「ラーヤ。例の物を」
まだ、駄々っ子しているが無視して。
「さ~て、おいしいデザート食べよっかな~」とわざとらしく。
おっ駄々が止まった。
カップの縁をスプーンで押さえてから、ひっくり返し、スプーンの柄で端っこから空気を入れてやれば、
[プルン]
…
…
「なに、ほれ~?ひろにぃ、ろうやったろ?」
興味がこっちに移ったぞ。やれやれ。
「これは『プリン』というデザートだよ。ハルに食べさせてあげようと思い作ったのだ」
もう一個用意し、ハルの目の前で、ラーヤにプリンを皿に落としてもらう。ハル付き侍女さんもよく見といてね.。
[プルン]
…
…
「ぼくもやりたぁい、やりたぁい、やりたぁ~い。」
やっぱりそう来たか。
「させてあげるから、さっき見たとおりにやってごらん。」
カップの縁をスプーンで押さえてから、[グシャ]。押さえすぎです。
カップの縁をスプーンで押さえてから、おっいいぞ。ひっくり返し、スプーンの柄で端っこから[グシャ]。突っ込み過ぎ。
カップの縁をスプーンで押さえてから、ひっくり返し、スプーンの柄で端っこから空気を入れてやれば、[プルン]
「やた~!れきた~!」
「上手にできたじゃないか。ハル。」
最後の一個は、ハル付き侍女さんにやってもらおう。
…[プルン]
よくできました。




