5話 ---一寸寸劇---
「…ミレニア姫はゴウツク王に攫われてしまったのです。それを知ったフリードはいち早く城を駆け出しました。」
ここからは絵本にない部分なので絵本から手を放し、一人芝居開始
ヒロ:フリード「誰か、馬を引け!一番早い馬を」
ヒロ:馬番(しわがれた声で)「フリード様、こちらに」
ヒロ:フリード「かたじけない。ミレニア姫。このフリードがお助けに参ります。」
ヒロ:ナレーション「フリードの気迫が伝わったのか馬は2日のかかるところを半日でゴウツク城にたどり着きました。」
いきなり、一人芝居始めたもんだからハルがびっくりしている。
次はもっとすごいぞ。
ヒロ:ナレーション「フリードは一気に王の間まで駆け上がりました」
丸めておいた羊皮紙を手に取り立ち上がる。
ヒロ:フリード 「ミレニア姫! ミレニア姫はいずこ」
アリス:ミレニア姫「フリード!」(椅子に座って縛られたフリ))
モドア:ゴウツク王「フハハハハ。良くぞ参った。ミレニア姫を返してほしくば、儂を倒してみよ」(手には丸めた羊皮紙)
ヒロ:フリード 「ならば!お前を…倒す!えぃっ!」
モドアと2・3度、剣(羊皮紙)を交わす。
ヒロ:フリード 「神よ。わが剣に力を。えぃっ!」剣(羊皮紙)を振るう。
モドア:ゴウツク王「うぎゃぁぁぁぁぁぁ!」倒れてゆく。
アリス:ミレニア姫「フリード。いえ、フリード様♡」
ヒロ:フリード 「姫。さあ、城に戻りましょう」
ここから絵本に戻る。あっ、モドア。起きていいからね。
「城に戻ったフリードと姫は、その後結婚し、末永く幸せに暮らしましたとさ。めでたしめでたし。」
監督、脚本、脚色:ヒロ
出演:フリード・ヒロ ミレニア姫・アリス ゴウツク王・モドア
でお送りいたしました。
「ひろにぃすごぅい。かっこいい。ファ、ぼくもやりたぁい。」
やっぱりそうなるか。男の子はヒーローごっこ好きだからね。




