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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
義弟とのふれあい
32/613

2話 ---父威陥落---

「よろしい、この5名の専属を許可する。また、見習い1名をバーバラーヤ預かりとする。」

「父上。ありがとうございます。」

父の執務室である。

「で?おいしいデザートがあるということだが?」

父も甘い物には目がないのか?

「はい、ここに。モドア。」

控えていたモドアがワゴンからプリンを出してテーブルへ。

[プルン]といい揺れ具合

「こちらが、僕が作った(作らせた)『プリン』というデザートです。」

「なんと形容していいものか。その揺れ具合はまるでオッパ…失敬。茶色い雪を被った山というところか。どれどれ、味は。」

父、絶句。


「これも『宝玉』の影響か?」

「そのようですね」

あいまいに答えておく。


「デザートというが果物は使ってないんじゃろ。」

厨房からの情報か?材料はばれているっぽい。

「はい。ですが作り方は今は、ヒ・ミ・ツ ということで。」

「親子で.、ヒ・ミ・ツ はないじゃろう。ますます、アルフィーニに似おってからに。『今は』か。含みのある言い方。何か企んでおるんじゃろ?」

「企むなんてとんでもない。僕はただ、アマリアーヌ母上と仲良くするきっかけになればと思っているだけですよ。」

「それと、どう『プリン』が関係するんじゃ?」

「明日、ファルシオンが僕の部屋に遊びに来た帰りに、これを母上に渡すよう託けます。これに興味を示せば、僕に接触する機会が増えるはずです。会話する機会も増えるはずです。」

仲良くするにはまず言葉による対話です。(中には肉体言語を使われる方もいますが)


「対話を望む、か。ではその後に作り方を公開する、と?」

「ええ。母上に」

「えっ?」

なぜそこで父が驚く?

「わ、儂には?」

どうやら『プリンレシピ』で一儲け(お小遣い的な)企んでいたらしい。


「あっ、そうだ。もう一つ父上にお願いがあったんだ。」

なんと棒読みなセリフ

父上の怪訝な目が痛い。

「魔法の入門書か手引書があったら読ませてもらいたいのですが」

「魔法を学ぶのは6歳からじゃぞ」

父は渋る、が、

「魔法を使ったり、魔導具触ったりしたら危ないだけで、本を読むこと自体は禁止されていないんでしょ。」

まだ渋い顔

う~ん、もうひと押し。

「本を読んでる最中は、ラーヤ達、暇になるからプリンでも作っといてもらおうと思ったんだけどなぁ~。そしたらまた、父上にもまたおすそ分けできるんだけどなぁ~」

ひじょ~うにわざとらしいです。

が、

「本当か?」

「本当に。」

父が堕ちた。



近日中に、本を見繕ってくれるとの事で、今日のミッション終了。



ランプが消され床に入る。

周りが静かになってから、日課の光塊操作だ。

日に日に扱う量が増えている。と同時に「いじいじ」する感覚がなくなっている。

これが魔力とすると、知らず知らずのうちに魔力増強と、魔力操作を行っていた事になる。

早く本が読みたいな。そしたらはっきりするだろう。

明日は弟がやってくる。何の本読んであげようか。

おやすみなさい。

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