13話 ---新春初市---
やはり市は縮小していましたがそれなりに楽しかったです。
なんとアカイカ発見。しかも角付き。値段も3倍。ご祝儀価格でしたが早速買い付けです。ベティ達にいいお土産が出来ました。
丁度、ラーヤに似合いそうな髪飾りがあったので買ってあげた。
すごく喜んでたな。
『永遠の二十歳』は、まだまだ乙女だ。
もちろん。ウル姉さんにも買ってあげてますよ。…盾を。
この盾、変なギミックが付いていて、見た目ちょっと歪な長盾なんだが展開すると倍の広さの円盾となる。
中央には仕込み剣が内臓されておりそれを展開すると剣としても使える。
剣は刃引きされていて、各ギミックも実用的でないおもちゃみたいなものだが、すごく喜んでたな。
まるで合金製合体ロボを買ってもらった子供の様に…
乙女がそれでいいのか?
いつもの魔肉屋発見。
「おじちゃん。今日のお肉は何?」
「おっ、坊ちゃん。去年ぶりで。今日は『タジマ』と『アソ』だ。
『タジマ』も『アソ』も同じウシ頭の2足歩行する魔物だよ。」
ミノタウロスもいた。名前もまさかの日本語だ。
「同じ種類だと思うんだが黒毛を『タジマ』、赤毛を『アソ』って呼んでる。おっと。理由は聞かないでくれ。そこは俺も知らないから。
どうだい坊ちゃん。御父上に買って行かれてはいかがです?」
「じゃあ燻製肉を1ブロックづつちょうだい。」
「毎度有りっ!」
やっぱり今日はキャルフのおばちゃんは来ていなかったな。来月なら会えるかな。
「そろそろ時間のようですね。銀貨亭に向かいましょう。」
ウル姉さんに買ってあげた盾は、某アニメに出てきた『神盾』です。劇中では『盾』『剣』以外にブーメラン形態もありましたが、これはそこまで再現されておりません。




