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3話 ---年末挨拶---
「しばらく会えないのか。」
「セレスお姉ちゃん。死にに行ったわけじゃないんだからまた会えるよ。もしかしたら修行早く終わらせて早めに出てくるかもしれないし。」
優秀なら早めに出てくることもあると聞く。そういった場合は必ずと言ってエリートコース行きだが。
「そうだね、ヒロ様。教会なんだから心配いらないか。」
自分が異端審問寸前だったのは忘れているのか?
「私と違って良くしてもらっているよね。」
理解はしているようだな。
「じゃあ、1日の月市の日に迎えに来ます。それまでお父さんお母さんに十分甘えなさい。」
「ヒロ君、爺さん。それに騎士姉さん。悪いね、娘を送ってもらった上に大掃除まで手伝ってもらったりして。リアスにもよろしく言っといとくれ。よいお年を。」
「ヒロ様。良いお年を。」
「「「良いお年を。」」」
年末のあいさつはこちらも変わらないようだ。




