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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
侍女Aの独白
27/613

2話 ---侍女A承---

夢を見るのはこれくらいにして、今日もお仕事に励みますか。


仕事も一段落し、控室で先輩方とだべっているとそこへ、坊ちゃまがいらっしゃったのです。

びっくりです。控室に部屋の主が出向く等、何か失態やらかした?と思ってしまいます。

どうやら簡易厨房設備の確認のようです。

3歳児が、ぴょこぴょこ動く姿はかわいいですね。

坊ちゃまは、魔法焜炉に食いつきました。

私共には当たり前の魔導具なんですが、坊ちゃまはことのほか気に入った様子です。

動作を一生懸命観察しています。かわいいです。


大量の食材が運び込まれました。と思ったら、坊ちゃまは私のカップを御所望されました。私の飲みかけカップです。

3歳で『侍女の飲みかけペロペロ』なんて変態さんじゃないだろうし……あっ、カップがたくさん欲しいのか。

坊ちゃまに失礼にならないように、豪華なカップに手を伸ばしたところ

「いえいえ、僕の欲しいのは豪華なカップではなく、純白のカップです。そう、貴女の心のような色の。」

えっ?

私。口説かれた?

見た目3歳だけど、妙に実感のあるセリフ。

えっえっえっ

私、3歳児の『お手つき』になっちゃうの~~~!?


坊ちゃまがバーバラーヤ様に叱られている。

さっきのは貴族特有の『お戯れ』というものらしい。

も~、お姉さんドキドキしちゃったよ~。

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