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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
バッヘン侯爵夫人(エイリちゃん)
266/613

3話 ---今回本題---

「エイリちゃん?何、一人で納得顔してるんですの?」

「…はっ!アマリちゃん。いえ…なんでもありませんわ。」


いけません、私は貴婦人の鏡。思考にふっけってる暇はありませんわ。


「そういえば昨日ルゼちゃんが言っていた『薪代が何とかなりそう』と言うことですが、どういうことですの?」

「エイリ御姉様。それについては僕から説明を。まずはこちらの資料に目を通して下さい。」


燃える泥があるなんて初耳です。

しかもその泥の採取に対し、陛下より許可を貰っているだなんて。

いくらルーシフェル殿下と懇意にされているからと言って、昨日の今日で話が早すぎます。

採取施設設置に各家から出資を募る?


出資しなくても一定量の泥炭購入は可能? 確かに男爵家では出資は難しいでしょう。


それ以外は出資額に応じて泥炭購入限度量を規定? そうでないと出資した意味がありません。


ボイラー設置には公爵家より技師を派遣? そこです!『ポンプ』『ボイラー』『風呂』なる技術。今現在、アマリちゃんトコしか持っていません。それを貸してもらえるなんて。


資料の中に気になる一文が…


「フィロルウェイン様。『あくまでも自家消費に限る。転売厳禁』とは、どういった意味でしょうか?」

「これを売りに出してしまうと薪組合と喧嘩になってしまうからですよ。薪組合も万人に分け隔てなく流通させる事を目的に、流通量調整と価格を決めています。ここに薪以外の燃料を流通させてしまうと調整できなくなり、混乱をきたします。あくまでも『薪ではない』『自家消費である』を前面に出して置けば薪組合も横やりを入れてこないはずです。」

よく、考えられていますわ。

やはり賢者フィロルウェイン様は偉大です。

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