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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
侍女Aの独白
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1話 ---侍女A起---

私は侍女A、改めアリスルート=レインと言います。年は14歳。見習いから侍女に昇格して2年となります。

まだまだ新人の域を出ないので部屋付き侍女です。

『才』があれば、傍付き侍女に昇格できますが、なかなか難しそうです。

(それより『才』って何だろう?)


2年前。御者の父と侍女の母が遠地へお使いに出た際に野盗に襲われ殺されました。

悲しんでいるひまはありません。当時まだ見習いだった私は、妹ともども孤児院へ籍を移されてしまいます。

そうなると、妹と一緒に居れなくなります。そんなの嫌です。

でも、そうはなりませんでした。

私の侍女昇格を前倒ししてくれたのです。

聞いたところでは、このお屋敷から孤児を出すことは今まで一切なかったそうです。

私のように昇格前倒しや、養子縁組等、色々な手段が講じられたそうです。


今日のお仕事は、ベティ先輩、ガーリィ先輩と共にフィロルウェイン坊ちゃまの部屋付きです。

最近は、この先輩方と組んで、坊ちゃまのお世話をすることが多いですね。

坊ちゃまは病弱で、床に臥せっていましたのに、ある日を境に元気になられ、さらに流暢に喋られるようになられました。

それと同時に、傍付きのバーバラーヤ様が坊ちゃまの専属に昇格なされました。


『専属』。いいですね。あこがれですね。給料は上がるし、他の雑事に駆り出されることもないし。

『お手つき』⇒『妾』の線もありなんだけど、この屋敷。適齢期の主がいない。

御当主様も渋くていいけど、年上過ぎ。坊ちゃまは3歳。

私の白馬の王子様はいずこに…

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