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9話 ---試食時間---
ダメだとは思うが最初の5個を食べてみる。侍女たちにも意見を聞いてみよう。
彼女たちは一緒に食べる事を渋ったが、「これもお役目です」とラーヤに説得してもらい、いざ試食。
う~ん。やはり泡ができていたか。食感が悪いな。自内辛評していると。
「あま~い!」
「おいしい~」
「プルプル~」
姦しい。
初めて食べると、失敗作でもこうなるか。味自身は変わらないからね。
3番目の作を食べて、さらに驚くがいい。(これは、まあ、自信がある)
6個あるので侍従君にも加わってもらおう。
「なめらか~」
「もっとおいしい~」
「ポワンポワン~」
「………甘い」
カウント5の物。これが本命。
小皿を用意してもらう。
端をスプーンで押さえて、ひっくり返して。[プルン]
ここに作ってもらったソースをかけて、さあどうぞ。
[プルン]…
[プルン]…
[プルン]…
[プルン]…
「「「「おいしい~~!!!!」」」」
プリン、完成である。




