2話 ---御忍陛下---
「お帰りなさいませ、旦那様。」
「うむ、今帰った。」
「アマリアーヌ様は現在、バッヘン侯爵夫人と茶室にて『茶の湯』を楽しんでおられます。
フィロルウェイン様、ファルシオン様は、その接待に。あっ、今終わったようです。」
「フィロルウェイン、ファルシオン ただいま。」
「「父上お帰りなさい。」」
〈〈ハグ〉〉
…
…
「リアス。いつまで待たせる気じゃ」
「息子たちとの『ハグ』の堪能時間を邪魔しないでください…。この方は儂の古くからの友人で、名をゼ…」
「『ゼフおじさん』と呼んでくれぬか?」
「始めまして、ゼフおじさん。フィロルウェイン=ルーフィンと言います。父がいつもお世話になっています。」
「はじめまして、ゼフおじさん。ファルシオン=ルーフィンといいます。ちちがいつもおせわになっています。」
「ちっさいのに賢い子達じゃのう。」
「ねえゼフおじさん。今日はルル兄、まだ家で勉強中なの?いつもなら遊びに来ていてもおかしくない時間なんだけど。」
「ヒロ兄。なんでおじさんにルル兄のこときくの?」
「ハル、このおじさんはね、ルル兄の父上なんだよ。」
「えっ!じゃあ、へいか?」
「しっ声が大きい。こういった場合は、周りにバレないように気を配ってあげるのもマナーだよ。
と言うことでよろしくお願いします。ゼフおじさん♡」
「なななななななななななな」
「ね。ゼフ兄。私の言っていたことが理解できました?」




