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オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
お茶会顛末記《王子》
198/613

12話 ---薄本案件---

「義母上。[続き]お願いします。」

あっそうでした。王族への挨拶ですね。驚きのあまり忘れるところでした。


「ルーシフェル殿下。こちらにおいでいただきありがとうございます。皆の者より挨拶させたいと思いますがよろしいでしょうか。」


「よろしく頼む。其方はルーフィン公爵夫人であったな。」

「ルーフィン公爵家アマリアーヌ=ルーフィンです。憶えていていただき光栄に存じます。殿下。

アリス。こちらへ。

この者、私の縁者のアリスルートにございます。」

「ア、アリスルート=レインと申します。こ、このたびはお会いできて光栄に存じます。」


王族への対応は教えていませんでしたが、まずまずですね。

[このちょっとつっかえる感じがたまりませんわ~]


「ルーフィン公爵夫人に負けず劣らず美しいのう。ぜh…」

「で~ん~か~~(怒)」


フフフ!フィロルウェインや!何をにらんでおる!ふふふ不敬ではないか!


「わかっておる。我だけに覇気を飛ばすなんぞ器用な事をしよって。なるほど。この娘が…」


「あの~、殿下?」

「愛されておるの。…下がってよいぞ。」

「は、はい。失礼します。」



「其方は…バッヘン侯爵夫人であったな。」

「バッヘン侯爵家エイリースル=バッヘンです。憶えていていただき光栄に存じます。殿下。この者、私の縁者のエドルーゼ=トイナにございます。」

「エドルーゼ=トイナ、と申します。このたびはお会いできて光栄に存じます。」

「…美しい…」

「殿下。殿下!…ルル兄!」


「はっ。済まぬ…。其方、普段はどのように呼ばれておる?」

「エ…、『ルゼ』、と呼ばれています。」

「うむ。よい呼び名だ。覚えておこう。下がってよいぞ」



えー!あの殿下の反応はぁ~~~!

妾のアリスちゃんが負けて悔しいけれど~~~!

妾のアリスちゃんが取られなくて嬉しいけれど~~~!

殿下の好みってペッタン娘さん~~~?!

でもあの娘って、あの娘って、ねぇ~~~!

もしかして、もしかして、もしかして…薄い本!売れちゃう~?!

[ヒロ様に一番愛されているのは私です。]

ラーヤ。心の声で対抗しないでください。





「ルル兄。よく御婦人方の家名覚えていましたね。」

「『美人の名前は忘れない』絶対の自身が、我にはある。」

「その調子で儀礼も覚えてください。」

「『儀礼を覚えようとすると眠くなる』絶対の自身が、我にはある。」

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