表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
オプティカルマジック  作者: 愉魅夢
お茶会顛末記《王子》
196/613

10話 ---忍込殿下---

「それではルル兄。行きましょうか。」

「行くって、どこへだ?」

「お茶会会場へですよ。」


単なる『我儘王子』ではなかったようだ。

ちゃんと話が分かるお方ではないですか。


「乱入されたくなかったのではないか?」

「乱入はいけませんが、挨拶ぐらいはいいでしょう。もう終盤でしょうし。それに王族が訪ねてきているのにその場にいる貴族一同が顔を出さなければ、逆に大問題になってしまいます。」

「そういうものか?」

「一度『貴族礼儀手引書』呼んでみて下さい。貴族同士の付き合い方が解るはずです。それに王族独自の儀礼、礼儀もあるでしょう。覚えておかないと王になった時大変ですよ。」

「我は継承権は低いのだが。」

「それでもです。成人すれば陛下の代わりに公務に出る事になるのでしょう。そんな時に王としての立ち振る舞いを知っていなければ、陛下の評判、落ちちゃいますよ。」

「勉強は苦手なのだ。」


伝家の宝刀。出しますか。


「…ルル兄。礼儀をわきまえた男は『かっこよく』て『モテます』よ♡」

「『かっこよく』て『モテる』か。頑張ってみようか。」


この王子様。割とちょろい?




「なんだ?この暗幕に包まれた東屋は?」

「丁度、『星空茶会』終盤ですね。ルル兄。この暗幕の隙間からそっとどうぞ。いいですか、お手つきは絶対ダメですからね。

『イエス令嬢 ノーお手つき』

です。」

「なんだその標語みたいなのは。解っておるわ。」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ